仙台育英・仁田陽翔投手(3年)に吉報は届かなかった。最速151キロを誇る左腕は、阪神から3位指名を受けた山田とともにドラフト会議のテレビ画面を見つめていた。だが、最後まで名前は呼ばれず。しかし、その直後から須江監督のスマホには多数の連絡が…。「仁田を勧誘する大学からの電話です」。最初から支配下でなければ大学に進学しようと決めていた。

須江監督は「今回選ばれなかったのは、各球団の戦略やクジ運などの結果。支配下でなければ、大学に行って将来、ドラフト1位で選ばれるように頑張ろうと声をかけていました」と説明した。仁田の武器はストレートと切れ味鋭いスライダー。須江監督が「潜在能力はNO・1」と評価する左腕が、さらに武器を携え、大学を代表する投手へと進化する。