ココイチで快投や! 阪神ドラフト6位大経大・津田淳哉投手(22)が30日、大阪市内の同大学で球団関係者から指名あいさつを受けた。最速152キロの直球で、今年は春秋のリーグ戦で計7勝を挙げた。先発、中継ぎ両方の経験があり、「任された場所で抑えたい」と意気込む。

パワーの源があった。地元・奈良の「カレーハウスCoCo壱番屋」で今月28日まで2年半アルバイト。週に3回勤務し、ホールとミニバイクでの配達業務を担当していた。同店関係者は「真面目で、よく食べる元気な子。その時によるが、まかないは勤務前に5~600グラムは食べる」と話す。野球について語る様子はなく「最近知った。黙々と働き、プロ入りを目指すとは、言っていなかった」とプロ入りには驚いた様子だった。津田は甲子園でのスタジアムグルメに「津田カレー」の登場を望んだ。「(コラボ)したい。カレーは好きなんで」。

担当の渡辺スカウトは「コントロールはよく、大崩れしない。先発であれば試合をつくれて、中継ぎでも出力の高いボールを投げられる」と評価。右腕は「『津田が出てきたら負けへんやろ』っていうピッチャーになりたい」と理想像を描いた。ココイチで快投し、虎党を歓喜させる。【中島麗】

▼大経大・高代延博監督(69)(津田について)「一言で言ったら、好青年。探求心が強く、3年間見て、どんどん体が大きくなってきた。一番は素直。自分でうまくなりたい探求心の強い子は伸びていくずっと根を下ろして、息の長いピッチャーに」

◆津田淳哉(つだ・じゅんや)2001年(平13)8月27日、奈良・大和郡山市出身。野球は小学4年で小泉ファイターズで始め、中学では志貴ボーイズに所属。高田商では甲子園出場なし。最速152キロの真っすぐを主体にカーブとの緩急が武器。関西6大学リーグでは先発、救援で40試合に登板し12勝8敗、防御率2・14。目標の選手は金子千尋。大事にしている言葉は「負けない投手」。178センチ、83キロ。右投げ右打ち。

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