38年ぶりの日本一から一夜明けた6日、阪神岡田彰布監督(65)が大阪市内の阪神電鉄本社で杉山健博オーナー(64)へシーズン終了の報告を行った。会見後の囲み取材で、秋季キャンプで一番鍛えたい佐藤輝明内野手(24)、森下翔太外野手(23)が侍ジャパン合宿のため不参加になったことを残念がった。一問一答は以下の通り。

-秋季キャンプでは思い切りできる

「まあ人数少ないしなあ、これは。まあだからチームの底上げという意味では11月が一番ええねん。一番鍛えたいやつ2人(佐藤輝、森下が侍合宿で)おらんけどな。オレは別にアジアでやる必要はないと思うけどな(笑い)もうアジアナンバーワン、世界一ちゃうの?(笑い)。現場を預かってるもんとしては、この11月いうのはものすごい伸びる要素のあるな、一番鍛えたいんよ、はっきり言うて。もう1年間ね、2月からやってるから体が体力ができてるから、あとはもう技術を教えられる。2月はやっぱりそういうわけにはいかんからな。そういう意味ではやっぱり痛いよな」

-佐藤輝は鍛えたい

「そらあ、当たり前やんか(苦笑い)。昨年も(侍ジャパン参加で)そやったから、昨年も(秋季キャンプ参加は)最後の1週間だけやからね」

-日本シリーズで一番つらかった試合は

「第3戦で5-1で負けるよりも5-4まで追い詰めて、相手のクローザーをそこまで9回の裏で苦しめたいうのは、4戦目5戦目の勝ちにつながったと思うよ。まあね、一番の試合いうたらその7回以降やわな、3戦目の7回やわな、分岐点いうたらな、日本シリーズの」

-シリーズ前にオリックス山本投手をそんなええと思ってないと

「いやいや、もうメジャーいくからええけど『とにかく低めを狙え』言うたんよ、ミーティングでは。だから、結局第6戦目は若月は結構高め構えとったやろ、1戦目なんか1回も高め構えてないよ。まあビデオとか見とってな、若月の構えとかでな。甘い球は来ないから、低めを狙えとミーティングで言った。低めのストレートをな、それで低めのフォークを見送れるから。だから俺ランナーサードで、バッティングコーチがよく、サードやから、外野フライで1点やから、高めのボールを外野フライ打てって俺はそんなこと1回も言ったことないけどな。ワンアウト、ランナーサードは強いゴロで内野抜くように決めといてな、俺は2軍監督の時からずっとバッターにはそう教えとったから、そういうのはちょっとピンと来ないんよ。俺はバッティングコーチが甘い球が来るとかいうたらあかんと思うわ。相手のピッチャーに失礼よな。そんなレベルの低い野球をしとったら勝てんよな。甘い球、ベルトのところ来るとかあんま言うなと思うけどな。そんなピッチャーはあかんピッチャーやろ」

-結果的に第4戦の湯浅投入がすごく流れを変えた

「いや、結果じゃないんよ。勝つために投げさせただけやから。そんなん、流れを変えようと、そんなん思えへんよ。だって、別に3対3やからお前、こっちは後攻やから、こっちが有利なんやから。流れを変える必要ないやん。そこで抑えるピッチャーを投げさすだけやんか。あれ、流れ変えたんちゃうよ。同点でいけば、後攻やからこっちにチャンスがあると思うて、バッターを打ち取りに湯浅を投げさせたんよ。でも、そら久しぶりやから、球場はびっくりするやろなあ、湯浅がベンチに入ってることなんか、球場の半分くらいしか知らんやろなあとは思ってたけどな。でも、沸くのは当然やんか。それを奇襲とか、そういうんじゃないよ。抑えるためにブルペン入れてるんやから。戦力として入れてるわけやからな。ま、それにプラスアルファがついたわな。湯浅に関してはな、投げてなかったからな、おーん」

-監督はシーズン中、風邪をひかなかった

「風邪はひいてないよ」

-せきはしてたが

「せきはするよ」

-発熱はなし。なぜ

「そら、節制してるからよ。当たり前やろ」