ソフトバンク柳田悠岐外野手(35)が23日、初の2年連続全試合出場を誓った。かつてのファーム本拠地、福岡市の雁の巣球場で球団主催の野球教室に参加。若手時代を過ごした思い出深いスタジアムで「そこが一番の目標」と143試合出場を目標に据えた。今季パ・リーグの最多安打を獲得した主砲は、14年目の36歳シーズンも元気ハツラツ。原点回帰で小久保ホークス元年の優勝に貢献する。

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「10年ぶりぐらいじゃないですか」。柳田が雁の巣球場を訪れたのは本当に久々。当時と比べて芝生は伸び、外野席の木々は生い茂っていた。それでも「めっちゃ懐かしい」と自然に笑みがこぼれる。そして思い起こした。「すぐクビになるやろなっていうのと、野球したくないなっていう…。つらいことの方が思い出しました」。この地で苦しんだからこそ、球界を代表するバッターに成長した。

雁の巣球場は90年に開場し、柳田がトリプルスリーを達成した15年までホークスの2軍本拠地だった。「築いたもの? 全てです。原点です。初心に戻れます」。広島経済大から10年ドラフト2位で入団。右も左も分からない若手時代に汗を流した思い出深い球場だ。外野周辺でのダッシュ、恩師の藤本前監督との特打…。野球教室では中堅の位置でキッズたちにノックを打ったが「(センターは)よう守ってたんで、本当に懐かしいなと感じました。いろいろ思い出しました」としみじみ話した。

原点で誓った来季の目標は、初の2年連続の全試合出場だ。「もちろんそれが一番の目標なので。しっかり準備したいなと思います」。今季は14年以来9年ぶりに達成。小久保裕紀新監督(52)も柳田と近藤に「1年間(スタメンに)入るところを一番求める」と期待している。プロ14年目、36歳を迎えるシーズンでバリバリ働き、4年ぶりV奪回に貢献する意気込みだ。

今季はチーム最多の74試合で4番を務め、163安打で2度目の最多安打を獲得。打率2割9分9厘、22本塁打、85打点の成績を残した。だが「数字自体は微妙な成績。本当はレギュラーとしてはもっと良い成績を残さないと」と慢心はない。「143試合出れば、ある程度は(数字は)残ると信じて今は練習しています」。24年も野球少年のように元気な、ハツラツ・ギータを見せる。【只松憲】

◆ソフトバンクの全試合出場年長選手 05年に球団がソフトバンクとなって以降、満36歳以上のシーズンで全試合出場は過去2人。最年長は09年の小久保裕紀で38歳。全144試合に出場しチーム最多の81打点を挙げた。19年には36歳の松田宣浩が全143試合に出て、チーム最多の139安打、同2位の30本塁打、76打点と気を吐いた。松田は32歳から36歳まで5年連続。柳田が35、36歳で2年連続で達成すれば、松田以来2人目の年長記録になる。

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