巨人菅野智之投手(34)が春季キャンプ初日からエンジン全開で投手陣を引っ張る。2日、2月1日のブルペン入りに照準を定めた。「初日からブルペンに入れるぐらいの肩は作っていく。しっかり準備します」と早仕上げをしていく。

年越しも自主トレ先の米ハワイで迎えた。200メートル走10本を1日の最低ノルマに設定するなど走り込みに力を入れる。同時にスライダーのひねる力、握る力も鍛え、細部を見直す。「やりたいことも明確にしてきている。地道にやっていくのが大事」と明確にビジョンを持って、常夏の島で自分を追い込む。

昨年の春季キャンプは2月3日が初ブルペンだった。その日の状態で調整方法を決める「デイ・バイ・デイ調整」で臨んだ。ただキャンプ中に首を寝違え、開幕前は右肘違和感に見舞われた。昨季の初登板は6月11日ソフトバンク戦で、わずか4勝にとどまった。

来季は「最多勝&15勝」と20年以来4年ぶり4度目となる最多勝のタイトルに照準を定める。年齢の変化に向き合いながら、昨季は「大げさにやってやっと動きに変化が出る」と感じた1年。ハイペース調整で復権する。【上田悠太】

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