先輩、覚悟! 開幕ローテーション入りを目指す阪神門別啓人投手(19)が11日、春季キャンプで「日本一打線斬り」から駆け上がる意欲を示した。前日10日に地元北海道から兵庫・西宮市内の選手寮「虎風荘」に帰還。この日今年初の鳴尾浜練習を終えると、2月11、12日に沖縄・宜野座で予定されている1、2軍合同紅白戦へ視線を向けた。

「シートバッティングでも何回かいい当たりを打たれた。次は前に飛ばさせないような勢いで投げたい」

昨年10月、ポストシーズン前に甲子園で実施されたシート打撃に登板。佐藤輝を二ゴロ、大山を中飛に仕留めるなど主力7人を1安打に封じた。再度挑みたい相手には「テルさん(佐藤輝)、大山さんが対戦して一番雰囲気を感じた」と主砲2人を挙げ「空振りで抑えたい」と言い切る。

高卒1年目の昨季は未勝利。だが岡田監督は先発候補として高く評価をしており、開幕までセ・リーグ相手には徹底的に隠す意向。大器は虎の主力との勝負への自信を問われ「あります」ときっぱり。日本一をけん引した先輩たちを自慢の真っすぐで打ち取り、スタートを切りたいところだ。

年末年始は地元北海道で「10センチくらい」積もっていたという雪の上でランニングなど体力強化に励んだ。祖母のみどりさん(60)がつくる好物のきな粉餅で英気も養った。連覇の戦力となるため、万全の状態で沖縄へ乗り込む。【中野椋】

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