西武ドラフト1位の武内夏暉投手(22=国学院大)が、本番仕様で投球に臨んだ。17日、埼玉・所沢市内の球団施設で行われた新人合同自主トレで初めてブルペン入りした。キャンプ前はトレーニングウエアを着て練習するのが一般的。帽子をかぶらない新人選手も多いが、武内は黒のキャップを着用した。「実戦をイメージして。(試合では)帽子をかぶって投げる。同じ感覚で投げたい」と狙いを説明した。

キャッチボールから帽子を身につけた。「ないとしっくりしない」と格好を整えブルペンに向かった。立った捕手にすべて直球で24球。豊田清投手コーチ(52)をはじめ、首脳陣も見守る中での投球に「そんなに気を張らずに、自分のペースでバランス良く投げられた」と振り返った。

ネット越しに投球を見つめた豊田投手コーチは「プロとして初めて傾斜を使って、そんなに力は入れていないですけど、バランス良く、しっかり投げられているようには見えました」と話した。

2月6日のキャンプインまで約3週間。調整も順調だ。「徐々に負荷も高まっていて、本当にいい練習ができている。最低でも1クールに1回はブルペンに入って、徐々にですけど、出力も上げていけたら」。大卒即戦力が見込まれ入団した最速153キロ左腕はこれまで「開幕ローテーションを狙っていきたい」と話しており明確な目標がある。期待のルーキーが今後もアピールを続けていく。【山崎純一】

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