野球殿堂博物館は18日、今年の殿堂入りメンバーを発表し、元横浜(現DeNA)、中日捕手の谷繁元信氏(53=日刊スポーツ評論家)、元広島投手で現在は球団アドバイザーの黒田博樹氏(48)がプレーヤー表彰で、元審判員の谷村友一氏(故人)が特別表彰で選ばれた。エキスパート表彰での選出はなかった。

谷繁氏は「野球殿堂入りすることができ、大変光栄に思うところと、まさか自分がという思いが自分の中を駆け巡っているところです。殿堂入りに際して、感謝しないといけないとすごく感じています。やっぱり両親。まず最初ですね。そして家族。そして僕は野球というスポーツに出会って、小学校、中学、高校、そしてプロに入ってから指導していただいた監督、スタッフの方、あとは今までの人生で携わっていただいた皆さんに、そして最後はプロに入って27年間、耐え抜いた体に感謝したいと思います。まだまだ微力ですけども、野球界にこれからも少しでも貢献できるよう頑張っていきたいと思います」とあいさつした。

黒田氏は「本日は野球殿堂入りという大変名誉な選出をしていただきまして、誠にありがとうございました。私は大学を卒業後、広島カープに入団し、数年間はなかなか結果を残すことができなかったのですが、私の中で非常に大きな転機となったのが、本日ゲストスピーチでおこしになった山本浩二さんが2度目の監督に就任されたことでした。先発投手、エースとしての心構え、責任、そういったたくさんのものをマウンドで学ばせていただきました。そのおかげで、そのシーズン、自身初の2ケタ勝利を挙げることができました。その教えを持って、20年間の現役生活、最後のマウンドまで私の原動力になりました。最後に、私は日米含め20年間の現役生活の中で約1万回以上の打者と対戦してまいりました。本日、こちらにいらっしゃる谷繁さんもその1人です。敵味方含め、たくさんの素晴らしいプレーヤーと切磋琢磨(せっさたくま)してまいりました。歴代の監督、コーチ、スタッフ、そして私の幼少期から現在に至るまで、たくさんの方に野球というスポーツに携わっていただいて、最後はたくさんの方に声援を送っていただきました。全ての方々にお礼を申し上げたいと思います」とあいさつした。

プレーヤー表彰の有効投票数は354で、当選には75%の266が必要だった。両氏とも、281票(79・4%)を獲得した。

谷繁氏は、江の川(現石見智翠館)から88年ドラフト1位で大洋(現DeNA)入り。1年目から80試合に出場。マシンガン打線の正捕手として、98年には横浜の38年ぶりリーグ優勝、日本一に貢献した。02年に中日へFA移籍し、07年に自身2度目の日本一。13年には通算2000安打達成。14年からは監督を兼任。15年限りで選手を引退。監督は16年まで務めた。通算3021試合出場、うち捕手として2963試合出場は、いずれもプロ野球史上最多。通算2108安打。「世界のプロ野球で捕手として最多出場2963試合」と「プロ野球選手による本塁打最多連続シーズン数27」がギネス世界記録に認定されている。

黒田氏は、上宮、専大から96年ドラフト2位で広島入り。1年目から先発を担い6勝。01年から3年連続2ケタ勝利。03年から5年連続開幕投手を務め、エースとしてチームを引っ張った。05年に最多勝(15勝)、06年に最優秀防御率(1・85)。08年にドジャースへFA移籍。12年からはヤンキースでプレー。15年に広島に復帰し、16年に史上2人目となる日米通算200勝を達成。同年10勝でチームを25年ぶりのリーグ優勝へ導き、その年限りで引退した。ドジャース時代の10年から引退年まで7年連続2ケタ勝利。日米通算203勝(日本124勝、米国79勝)を挙げた。