西武水上由伸投手(25)がキレのある体で今季のタイトル奪取を狙う。埼玉・所沢市内の球団施設を拠点に自主トレに励む。「もう1回、最優秀中継ぎを取れるように。そこは常に狙って」と話す右腕は、このオフ減量に着手した。昨季86キロあった体重を7キロ減の79キロに。「体重、体脂肪は1回も意識してこなかった。そこを見つめ直して、まずは体のキレだと思って」と改造した。

もちろん食事には気を使っている。「僕は朝ご飯をあまり食べないタイプなので、プロテインとヨーグルト」と抑え気味。球団施設で昼食を食べる時にはバランスを意識する。「夜も揚げ物を控えながら、制限しながらやっています」と徹底している。

20年育成ドラフト5位で入団。21年5月に支配下登録された。22年には自己最多60試合に登板し、4勝4敗、31ホールド。勝利数を加えたホールドポイントは35で、防御率1・77と安定した投球を見せ、初タイトル「最優秀中継ぎ投手」、リーグ史上初育成出身の「新人王」に輝いた。

しかし一転、昨季は23試合の登板にとどまり、0勝2敗、防御率2・12に終わった。「生命線のスライダーが去年全然ダメで、ストライクも入らなかった。そこをしっかり投げられないと去年みたいな苦しい成績になる」。得意球の精度の高さを取り戻すために、ブルペンで日々投げ込んでいる。

キャンプインまで3週間を切り、自主トレの熱量も上がる。「初日からアピールだと思って、そこにしっかり合わせて調整したい」と気合をみなぎらせた。【山崎純一】

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