東都大学野球の青学大は28日、神奈川・相模原市のキャンパス内のウェスレーチャペルで、24年度入学の入寮式を行い、7人の新入部員が参加した。

指導者の紹介、安藤寧則監督(46)、野球部幹部らのあいさつに、新入部員の自己紹介と続き、厳かな空気の中、礼拝が執り行われた。

昨季の春秋リーグ戦と全日本大学選手権を制した青学大。安藤監督は緊張の表情の新入部員を前に「東都は大学野球の最高峰のリーグ。ここで優勝、日本一をとるために、即戦力として期待している」とあいさつすると、選手たちの表情が引き締まった。智弁和歌山の右の強打者、青山達史外野手は「自分ができることを精いっぱいやりたい」と話し、花巻東の北條慎治投手は「リーグ優勝に貢献できるように、4年間、頑張りたい」と、力を込めた。

青山と北條。2人の目線の先には4年後のプロ野球がある。青山は「プロ野球選手になるために青学大進学を選んだ。4年間で、プロで活躍できる技術をしっかり身に付けたい」と、口にすると、北條もまた「高校から目標にしてきたのがプロ野球。青学大を通過点に。プロ野球選手になりたい」と、頼もしい言葉を口にした。

同大学からは昨秋のドラフトで、下村海翔投手が阪神1位。常広羽也斗投手が広島1位。中島大輔外野手が楽天6位と3人のプロ野球選手を輩出。4年後を目指す2人の戦いはすでに始まっている。

青山は高校の先輩、渡部海捕手(1年=智弁和歌山)が昨春のリーグ戦から正捕手に座り活躍した姿に刺激を受けた。「渡部さんは、高校時代、引退してもずっと練習をしていた。その背中を見て、自分も同じようになれるように頑張りたいと思いました」。昨夏、引退後は木製バットに慣れるために、振り込みを続け、手応えをつかみ青学大の門をたたいた。

北條もまた、高校の先輩で巨人1位の西舘勇陽投手の姿に刺激を受けた。「僕も先輩たちのように150キロを投げたい。そのために、ウエートや走り込みに力を入れてきました」と、1からトレーニングを重ね、体力づくりは万全だ。

青学大は現在、グラウンドが改装工事中のため、2月1日から1カ月間、鹿児島キャンプに出かける。もちろん、1年生も参加予定。リーグ3連覇へ。将来が楽しみな1年生が、貴重な戦力になる。