楽天は28日、仙台市内で10日から始まった新人合同自主トレを打ち上げた。ドラフト1位の古謝樹投手(22=桐蔭横浜大)は自分のペースを貫き、1軍スタートのキャンプでアピールをしていく。昨秋のドラフト会議では、自身を含む大学日本代表の7人(投手6人、野手1人)が1位指名。同世代の活躍に刺激を受けながら、開幕に向け最善の準備をしていく。

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グラウンドに雪が残る仙台での合同自主トレ最終日。プロ入り後、最初の1カ月を古謝は「あっという間。本当に密度の濃い練習ができた」。前日27日は力強い真っすぐをテーマに、ブルペンで25球を投じた。「しっかりとした自分の形で捕手に投げられたことは、1カ月の目標にしていたので良かった」と語るように調整は順調。

焦らず、自然体を貫く。自身と同1位指名の日本ハム細野晴希投手(21=東洋大)とは以前から親交があり、大学日本代表でも一緒にいる時間が長かった。プロ入り後も連絡を取り合うなど「一番仲がいい選手」。だが、決して意識しすぎない。「他人と比べると空回りする部分もあるので、自分は自分のペースで行くだけ。同級生の活躍はニュースなどで見ているので、それを活力に頑張りたい」と話した。

左腕の趣味は「旅行」だ。昨年末には大学の同級生と韓国を訪れ、「世界の人と交流するのはいいなと。年を取ったら海外旅行に行きたい」と興味を示した。昨夏の日米大学野球選手権では、いつか行きたいと思っていた米国でプレー。「あとはヨーロッパとかに行きたい」と思いをはせた。これから本格的に足を踏み入れるプロの“世界”は、結果が求められる厳しい世界。2月から始まるキャンプでは、「消極的になる必要はない。自分自身をどんどんアピールしていければ」。ライバルという荒波に負けず、沖縄の地から大海原に乗り出す。【相沢孔志】

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