プロの先輩をうならせた。巨人ドラフト1位の西舘勇陽投手(21=中大)が29日、宮崎での合同自主トレ2日目でブルペン入り。捕手の岸田を立たせ、カットボールなど変化球を交え27球を投げ込んだ。「出力的な部分ではまだ上がる。フォームやタイミングとか感覚を取り戻そうと」と状態を確認。伸びしろを自ら口にした。

代名詞を印象付けた。最速155キロの剛腕は、動き出しから捕手が捕球するまで1・1秒台の「高速クイック」が武器。1軍投手陣の中でも「クイックの速さは負けない部分はあるかな」と手応えを遠慮気味に口にした。初めて投球を受けた岸田も「ジャイアンツではいない。新しいタイプ。性格は大人しめだけど、投げている姿は自信を持って投げている」と太鼓判を押した。ネットの真後ろではベテラン長野も熱視線。脚光を浴びながらも「そこは気にせず自分のボール優先」と即戦力右腕は自分に言い聞かせた。

新人合同自主トレから調整は順調で、春季キャンプを見据え「連投を入れたい」と初日から連日のブルペン入りを宣言した。1軍キャンプ投手陣で最年少。「年上の方ばかりですごい緊張する」。21歳らしい本音も抱えつつ、キャンプインを迎える。【黒須亮】

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