今季からプロ野球ウエスタン・リーグに新規参入するくふうハヤテの野村裕樹投手(24=清水桜が丘高出)が、3月の開幕に向けてアピールを続けている。本拠地・ちゅ~るスタジアム清水で行われているキャンプ7日目には、今季4度目のブルペン入り。約30球を投げ込んだ後、投内連係や体幹トレーニングなど約5時間、みっちり汗を流し、順調ぶりをアピールした。

独立リーグ・BC神奈川から入団した149キロ右腕は「今は、開幕投手を目指す気持ちで頑張ってます」。NPB経験者を含む投手陣18人と練習をする中で「体の使い方など、自分と違う視点での気付きが多くて、刺激を受けてます」と実感を込めた。球質の重い直球と変化球の制球力が持ち味の背番号28は「目標は最速155キロ。今秋のドラフトにかかるよう肉体改造にも取り組んでます」と強調した。

車で30分の実家からキャンプ地に通う野村。3月15日のホーム開幕戦(対オリックス)に「まずは1勝。多くの方に球場に足を運んでもらうためにも、静岡出身の自分が結果を残し、盛り上げていきたい」と意欲を示した。【山口昌久】

 

◆野村裕樹(のむら・ゆうき)1999年(平11)8月25日、静岡市生まれ。小学4年から静岡ツインズSSで野球を始める。清水桜が丘高-東洋大に進学。卒業後はBC埼玉、BC神奈川を経て、くふうハヤテに入団。右投げ右打ち。家族は両親、弟。身長184センチ、84キロ。血液型O。

 

○…赤堀元之監督(53)が連日、自ら打撃投手を務めて選手を鼓舞している。元近鉄で5度の最優秀救援投手に輝いた「猛牛守護神」は、丁寧に投げ込むと同時に選手の状態をチェック。3月15日の開幕戦(対オリックス)に対し「本当に楽しみです」。2004年に現役引退、05年にオリックス1軍コーチに就任した古巣対決に「胸を借りながら、挑戦者として全力で戦っていくだけ」と語った。