佐々木朗希投手(22)が11月のプレミア12の侍ジャパンに早くも“内定”した。

石垣島キャンプの4日、侍ジャパン井端弘和監督(48)が視察に訪れる中で2度目のブルペン入り。順調な調整ぶりに指揮官から今秋の国際大会へ「オファーはさせてもらおうかなと思っています。日本のエース格としての期待しかない」と選出の意向を示された。圧倒的な能力は、故障さえなければ代表の座は揺るがない。将来のメジャー挑戦を掲げる剛腕が、シーズンを完走し、WBCに続き再び世界へ羽ばたく。

侍ジャパン指揮官の熱視線を、佐々木が一身に浴びた。キャンプ2度目のブルペン投球。30球目前後に訪れた井端監督の前で、右腕を振った。この日はスライダーやフォークもまじえて約30分、全52球。「感触はよかったです。指にかかった感覚がありました」と納得のコメントを発した。

成長と圧倒的な存在感を示すには、十分だった。「こちらとしてはオファーはさせてもらおうかなと思ってますね」。まだ今季の実戦登板すらない中、井端監督は11月のプレミア12の侍ジャパン入りを異例の早期“内定”。「体つきもそうですし、1人だけね、さらに前から投げてんじゃないかぐらいに、近いなって感じましたね」とうなずくと「プレミアでメジャーの選手が多分、出られないのかなとは思う。日本のエース格として期待しかないかなと思います」と、早くもエース手形まで発行。佐々木からは「けがだけしないように頑張ります」と返事をもらったことを明かした。

そんな佐々木は、チームでも絶大な信頼を置かれている。吉井監督もブルペンに姿を現したが「放っておいても大丈夫なんで。見てません」と話した。今月中旬の実戦での登板を想定して調整。目標とする開幕カードでの登板へ向け、1歩ずつ着実に整えている。

前日は即席サイン会を実施し、この日は能登半島地震の被災地支援のために実施された募金活動にも参加と、連日ファンとも笑顔で交流した。将来のメジャー挑戦を目指す「令和の怪物」が、世界に名をさらにとどろかせる日は近い。【星夏穂】

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