第2のレッドスターになれ! 盗塁王に5度輝いた阪神OBの赤星憲広氏(47)が4日、育成ドラフト2位福島圭音(けいん)外野手(22=白鴎大)の早期支配下昇格に太鼓判を押した。前日の1軍キャンプに続き、沖縄・うるま市の2軍キャンプに臨時コーチとして来訪。早出での守備練習に始まり午前、午後ともに若虎に走塁を指導した。なかでも光っていたのが背番号126だった。

「相当ポテンシャル高い。支配下には早く到達するんじゃないかなというのもある。僕的には早いこと支配下となって、チームの武器になるような選手」

50メートル5秒8の俊足。それに加え「僕がワクワクするような『俺、ここまでバネあったかな』と思わせられる素材。よく育成でとれたなと」と身体能力を絶賛。昨年春の関甲新学生リーグでは8試合え20盗塁をマークしているが「こんなんで20盗塁できるんだったら、もっと直せばもっとできる」と赤星氏から見れば、課題だらけだという。

この日福島は、二盗のスタート時に右足を一塁ベース側に引いてしまう悪癖を指摘された。これではスピードのロスにつながる。左足主導でスムーズにスタートを切るようにアドバイスを受け「自分の中ですごいしっくりきている」と前を向き「自分も盗塁60個できるように、赤星さんみたいになれるように」と気合を入れた。

赤星氏は2日間の臨時コーチを終え「ちょっとでも引き出しが増えたなら、それでいいと思っています」とうなずいた。春季キャンプは第1クールが終了。虎のケインが、ここから加速する。【中野椋】

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