史上最多高校通算140本塁打のスラッガー、花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)が、米国のスタンフォード大に進学すると14日、同大学がインスタグラムで発表した。佐々木はプロ志望届を提出すれば昨秋ドラフトで1位指名が確実視されたが、米国の大学への留学を決断。昨年9月には1人で渡米するなど、現地で複数の候補校を視察していた。

史上最多高校通算140本塁打のスラッガー、花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)が、米国のスタンフォード大に進学すると14日、同大学がインスタグラムで発表した。

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○…佐々木のスタンフォード大入学を米メディアも大きく取り上げた。MLB公式サイトはトップページで「日本の天才強打者がスタンフォード大へ」の見出しで「日本のプリンス・フィルダーと呼ばれている」など、高校通算140本塁打の実績やドラフト1位候補だったと伝えた。米CBSテレビ電子版は「ドジャースのスーパースター大谷翔平と同じ高校に通っていた」などと紹介した。

◆佐々木麟太郎(ささき・りんたろう)2005年(平17)4月18日生まれ、岩手県北上市出身。幼少時から野球を始め、江釣子小1年時に江釣子ジュニアスポーツ少年団に入団。江釣子中時代は大谷翔平(ドジャース)の父徹さんが監督の金ケ崎シニアでプレー。花巻東では1年春からベンチ入り。甲子園には2度出場し、2年春が初戦敗退、昨夏は8強。父は同校の佐々木洋監督。高校通算140本塁打(公式戦18本)。184センチ、113キロ。右投げ左打ち。家族は両親と妹。

◆スタンフォード大 カリフォルニア州にある世界屈指の名門大学。米国では「東のハーバード、西のスタンフォード」と称され、タイガー・ウッズ、鳩山由紀夫、アグネス・チャンらを輩出。野球部は1892年にリーグ戦初参加。愛称はカージナル。全米体育協会(NCAA)1部、PAC12(太平洋岸)所属。大学ワールドシリーズ2度(87、88年)優勝。同大会出場は21~23年を含めて19度。地区優勝21度。昨季は23勝7敗でカンファレンス優勝を果たし、ポストシーズンを勝ち抜いてカレッジ・ワールドシリーズ(8チーム)に進出するも敗退。新年度が始まる8月からアトランティック・コースト・カンファレンスに移籍予定。主なOBに通算270勝で殿堂入りのマイク・ムシーナ、93年サイ・ヤング賞のジャック・マクダウェル、球宴出場4度の捕手ボブ・ブーンら。現役では韓国代表にもなったエドマン(カージナルス)ホーナー(カブス)クワントリル(ロッキーズ)ら。デービッド・エスカー監督。