そら英才教育よ! 阪神育成ドラフト2位の福島圭音外野手(22=白鴎大)が17日から始まる対外試合で「切り札起用」される。50メートル5秒8の快足。12日の紅白戦では適時打と盗塁を決め、1軍昇格を果たした。岡田監督は「7回以降ずっと、代走、守備固めで全部使ういうて。そういう使い方でもな、2軍でやるよりも、そら1軍のピッチャーもクイックしたり、キャッチャーの肩も違うやろうし、そら全然違うやんか」と方針を示した。1軍で通用するスペシャリストとして実戦で鍛えていく。

16日に1軍に合流し、さっそく憧れの先輩に1日密着した。同じ中堅手で「目標の選手」に掲げる近本と守備、走塁、打撃練習をペアで行動。「もう学ぶことが多すぎて、精いっぱい」と充実の表情だった。

先輩を質問攻めした。意識していることや使用しているスパイクの話題まで10以上に及んだ。フリー打撃も同じ組で入り、20スイング目に右翼へ1軍初アーチをかけるなど、98スイングで2本の柵越え。安打性は25本と、シャープな打撃を披露した。合間に近本の打撃をケージの後ろからじっと見つめていた。

特に刺激を受けたのは、昨季3年連続ゴールデングラブ賞を受賞した守備。「(球の落下地点まで)直線に入る。無駄なくボールに入っていくので、あ、こうすればいいんだって。印象に残りました」。背走など時間をかけて練習し、極意を吸収した。「早く(背番号)2桁になって、一緒の舞台で戦えるように頑張っていきたい」と先輩の背中を追いかける。

実戦へ「挑戦していくだけ。任された以上、1発目でスタート切ることが大事。目の色変えてやるしかない」と気合十分。開幕1軍へ、背番号126が自慢の快足をアピールする。【村松万里子】

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