沖縄の強い日差しがさんさんと照り付ける舞台上で「阿部の大予言」が飛び出した。17日、那覇キャンプで阿部慎之助監督(44)がトークショーを実施。ファンからの質問で「優勝を決める日を教えてください」といわれると「じゃあ、セプテンバー(9月)の25」と予言した。偶然にも日程は、最終戦の143試合目となる敵地横浜でのDeNA戦(2試合は未発表)。日程を知らず、勝負勘を働かせて言っただけに的中の予感が漂った。

優勝で胴上げされる日がくることを信じ、迎えた2次キャンプ地での2日目の朝だった。18日から練習試合サムスン戦(那覇)で始まる対外試合を前に、ミーティングで呼び掛けた。「結果は問わない。こっち(首脳陣)は結果にコミットしない。どう立ち居振る舞いするかだけ見ておく」。実戦での結果に一喜一憂するよりも、野球そのものに向き合う姿勢を重視。チームを変えていくために必要なことだから自ら伝えた。

試合での先発オーダーも、当日に選手へ通達することも決めた。昨季までは前夜に張り出していたが「負けたらいらついているんで、次の日のこと考えられないと思うし。冷静になって考えたいっていう僕らの意図もあるんで。シーズン中もずっとです」と変化を恐れず改革に踏み切る。見据える先は143試合目。「雨中(雨天中止)があって、延びるでしょう」と例年9月下旬から10月にシーズンはずれ込むが、巨人が9月に決めた優勝は15回もある。合言葉は「セプテンバーの25」。信じるか信じないかはあなた次第、だ。【栗田成芳】

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