阪神がオープン戦7戦目で今季初勝利を目前に、まさかの逆転負けを喫した。球団では初戦からの7連敗は引き分けを挟むと14年以来。初戦から7戦7敗は2リーグ分立後の50年からでは初めてとなった。

5点リードで迎えた8回。2死一塁から右翼に入った前川が増田のファウルを落球。この1失策から風向きが変わった。桐敷が連続四球を与え2死満塁となると、西田の打球を遊撃手の小幡が一塁へ悪送球。この間に1点を失い、今度は浜田の飛球を中堅手の森下が落球。一気に3人の生還を許した。

流れは変わらず、なおも2死一、三塁で内山に同点適時打を浴びると、続く北村の打球を小幡が再び後逸。この間に二塁走者が生還し、1イニングで4失策がからに6失点と逆転を許した。

この日の先発は、前日7日に2年連続の開幕投手が決まった青柳晃洋投手(30)。4回56球を投じ1安打無失点3奪三振。4回1死ではサンタナのバットを折って遊ゴロに打ち取り、ゴロピッチャーとしての持ち味も見せるなど快投を披露していた。

打線も初回に、1番近本光司外野手(29)の左前打から、4番大山悠輔内野手(29)が左前適時打を放ち先制。2回には1死から、木浪、坂本、近本、中野の4連続安打が出て追加点を加え、3回も佐藤輝の中越え二塁打からこの回4安打で一挙3得点していた。

しかし5点リードで迎えた8回にまさかの展開。今季オープン戦で初の2ケタ安打を放ちボルテージが上がってきたところだったが、この日も勝利はつかめなかった。

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