日本ハム郡拓也捕手(25)と巨人若林晃弘内野手(30)の交換トレードが成立し、両球団が11日に発表した。

郡は超ユーティリティープレーヤーとして知られる。本職は捕手だが、投手以外ならどこでも守れるのが強み。侍ジャパン前監督の日本ハム栗山英樹CBO(62)が日本ハム監督時代からいろんなポジションを守ってきた。かつて栗山CBOは郡について「いろんなところが守れてキャッチャーも出来るという新しいスタイルを(確立するパイオニアに)と、あいつには言ってきた」と期待する将来像を明かしていた。

郡自身も「いろいろなポジションをやるのが僕の仕事。ファースト、サード、ライト、レフト、捕手は絶対普通にプレーしないといけないポジション」と自負し、オフには母校の帝京の先輩、松本剛外野手(30)らと沖縄の伊江島で合同自主トレをしていた。伊江島と言えば、巨人阿部慎之助監督(44)が現役時代に自主トレをしていた地。そんなゆかりのある新天地で、どこでも守れる強みを生かし、ブレークを目指すことになる。

◆若林晃弘(わかばやし・あきひろ)1993年(平5)8月26日生まれ、東京都出身。桐蔭学園では茂木(現楽天)と同学年で甲子園出場なし。法大4年春に二塁手でリーグ戦ベストナイン。JX-ENEOSを経て17年ドラフト6位で巨人入団。19~21年は3年続けて7つの守備位置で出場。父憲一さん(元大洋外野手)もプロ野球選手で、19年に史上7組目の親子本塁打を記録。180センチ、82キロ。右投げ両打ち。今季推定年俸2300万円。

◆郡拓也(こおり・たくや)1998年(平10)4月25日生まれ、東京都三鷹市出身。帝京3年夏の正則戦で1イニングに二盗、三盗、本盗を続けて決めた。甲子園出場なし。16年ドラフト7位で日本ハム入団。22年にオリックス竹安、ソフトバンク石川から本塁打。179センチ、88キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸880万円。

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