MLBの視線は、中国の先、インドにも向いている。

プロ野球の榊原定征コミッショナーが3日、都内で取材に応じ、MLBのマンフレッド・コミッショナーとの対談内容を紹介した。3月に韓国でのメジャーリーグ開幕戦を視察。マンフレッド・コミッショナーと国際協力などについて話し合った。

「メジャーリーグは『アジア・パシフィック』への野球振興と。具体的には『中国、インド』と言ってました。WBCなど、いろいろな場を通じて、野球の拡大振興に努力していこうという話。その中で、日本も韓国も協力していこうという方向性です」と、マンフレッド・コミッショナーが「インド」についても言及したことを明かした。

野球における日本とインドの関わりは、榊原コミッショナーが「少なくともNPBはまだ何もしてないです」と認めるように希薄だ。だが、MLBは違った。「中国に対しては相当いろいろな活動をしてこられたんですよね。時間をかけてやっている。お金も相当投下しておられると思いますけれども、インドも視野に入れているといったような話でしたね。ポテンシャルとしては相当あると思う。まあ、インドはクリケットが圧倒的な人気の国なので、どういう形で入っていくか」と、榊原コミッショナーもMLBの世界戦略に注目していた。