「極秘の新庄劇場」で、就任3年目で甲子園初勝利を飾った。日本ハム新庄剛志監督(52)が試合前のメンバー表交換で古巣阪神のタテジマ姿でサプライズ登場。プロ入り時の背番号63に背中には漢字で「新庄監督」と入れたド派手な特注ユニホームは1カ月前に発注し、指揮官だけが温め続けた完全極秘のプロジェクトだった。試合でも着実に成長させてきたチームの強さを披露。2年前は3連敗を喫した聖地で会心のゲームを展開し、交流戦白星スタートを切った。

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新庄監督が極秘に進めてきたビッグサプライズを大成功させた。試合開始5分前のメンバー表交換。日本ハムの三塁側ベンチ裏から飛び出してきたのは「阪神新庄監督」だった。背番号はプロ入り当初の「63」。背中には漢字で「新庄監督」と書かれ、帽子までタイガース。ゆっくりと本塁付近にやってきた後輩を見た敵将の岡田監督も笑顔で受け入れ、その場で記念撮影。かつての“虎のプリンス”による「新庄劇場」で超満員の甲子園が揺れた。

新庄監督 (現役最終年の06年の)選手時代にタイガースのユニホームを着てシートノックを受けて(当時のヒルマン)監督にめっちゃ怒られて…。(今回は)監督の自分がやったら怒られる人はいないかなって…たぶん吉村(チーム統轄)本部長に明日、めっちゃ怒られます(笑い)。でも、怒られる前提。罰金、用意してたもん。

誰にも言っていなかった。あの特注ユニホームは1カ月前にオーダー。その時点でバレそうだが、用意周到に計画を進めていた。

新庄監督 僕はマネジャーに「タイガース時代から俺にファンがいて、その人にプレゼントしたいから(特注ユニを)つくりたい」っていうことは言っていた。

自分が着用することは伏せ、サプライズの準備は完了。着替えたのはメンバー表交換の1分前となる午後5時54分だった。

新庄監督 阪神ファンのみんなが思い出してくれたらっていうか、63番がデビューなんで。それ(大歓声)が聞けたら、いくら怒られても別にいいです。

実際にNPBの関係者からは怒られたという。「NPBの方から『柔道で言う有効、技あり…あと1回やったら退場』って警告が来て」と笑いながら振り返ったが、試合は強く勝ちきった。2年前の甲子園3連戦は初戦で大逆転負けから3連敗。当時は「ウチの実力不足」と話したが、投打で昨季の日本一チームを圧倒。「強いなぁ、ファイターズ変わったなぁってスタンドのみんなも思ってくれたと思う。こういうことをした時、僕は昔から試合には勝っていた。縁起を担ぐじゃないけど、勝ててよかった」。監督としてスケールアップして帰ってきた甲子園で、会心の「新庄劇場」だった。【木下大輔】

◆22年の甲子園3連敗 交流戦4カード目の6月3~5日に甲子園で対戦。1回戦は序盤に6点のリードを得るも8回に4点を失い7-9で敗戦。5番の大山には3本塁打を許した。続く2回戦は青柳から4安打しか打てず0-3で完封負け。3回戦は先発吉田輝が3回4失点でKO。6回に3点を返し1点差に詰め寄るも、8回に4失点。3-8で敗れて同一カード3連敗となった。

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