チームを今季2度目の4連勝に導いたオリックス田嶋大樹投手(27)が、驚きの告白だ。「今日はする予定はなかったんですけど…」とプレーボール直前、ブルペンでの内幕を明かした。「試合前のピッチングの時のキャッチボールでワインドアップで投げたら、リズムよく投げられた。体の連動性が出ていたので、ぶっつけだけど、いってみました」。
アマチュア時代も経験がないという、振りかぶるワインドアップに手応えを感じて採用。感性を大事にする? 左腕らしく、ぶっつけ本番の変更が奏功した。首位ソフトバンクを7回無失点に封じ込め、1カ月ぶりの4勝目を挙げた。
カメレオン投法だ。6月13日は無走者でセットポジション投球。同29日はノーワインドアップに変更して6回2失点の好投だった。中嶋監督も「きょうの田嶋君は何をするのかな、といつも思ってますけど」と苦笑い。田嶋本人も「別にこれという投球フォームが僕にはないんで」とあっけらかん。通算40勝を挙げたプロ7年目ながら、試行錯誤を重ねて前進する構えだ。
勝ち星への意識や、長いイニングを投げたい気持ちもあまりないという。「先発して最低15個アウトを取って。いけるのであれば、今日みたく6回、7回と積み重ねられたらいいかなくらいでやっている」と自らの仕事に専念している。
7月は4戦4勝。宮城が先発する10日も勝って5連勝なら、チームは4月29日以来の勝利5割復帰となる。上半身のコンディション不良でここ2試合ベンチ外だった太田もスタメン復帰。リーグ王者に、勢いが出てきた。【大池和幸】



