BC神奈川がサヨナラ勝ちでプレーオフ・ファイナルラウンドへ進んだ。

同点に追いつかれた直後の9回裏、山口隼輝外野手(25)が足で勝ち取った内野安打で、流れを呼んだ。

最後は桂川のサヨナラ打で、山口が決勝のホームを踏んだ。適時打もあり、振り逃げ出塁もあり、とにかく猛烈なスピードで走り抜き、ユニホームを泥だらけにした。

二塁盗塁タイムは、日刊スポーツ測定で2秒89。手押しのため、当然誤差は生まれると思われるものの、本人も「3秒を切るかどうか、2秒9台の時もあります」というから、やはり速い。50メートル走は5秒7。今秋ドラフト候補でも屈指の数値といえる。

遠投120メートルを誇る肩は、マウンドに立てば149キロを計測したことも。球団も開幕当初は「二刀流」として計画したこともあったが、最終的には外野手としてNPBを目指すことになった。

宮崎・延岡市出身。中学途中で「高いレベルで野球がしたいから」という願いを家族が受け入れてくれ、横浜にやって来た。健大高崎(群馬)に進学し、走塁技術を仕込まれ、今に生きる。

高校では巨人湯浅が同期で、西武柘植は2つ先輩。西武是沢が1つ後輩。この春は後輩たちが甲子園を制した。「刺激になりますし、自分も本当にあっちの、NPBの世界に行きたいなって」。打力次第とはいえ、夢を追えるだけの脚力を持っている。【金子真仁】