崖っぷちから巻き返す。「2024パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ第1戦で、日本ハムはロッテに0-2で敗れた。CS初戦を落とし、13日の第2戦で敗れるとファイナルステージへの道が閉ざされる。窮地ではあるが、主砲フランミル・レイエス外野手(29)は初のCSでロッテ佐々木から2安打と好調をキープ。チーム最多25発の愛称「モーレ」の1発で、流れを変える。
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悔しかった。試合終了後、レイエスは、しばらくベンチに残り、鋭い視線をロッテベンチに向けていた。0-2の完封負け。「もう明日に向けて準備するだけです」。帰り際の決めぜりふ「マタアシタ」すら封印。それはリベンジへの、強い意志の表れだった。
新庄監督がキーマンに挙げた大砲は、初のCSでしっかりとチャンスメークした。4回先頭で1ボールから佐々木のスライダーを2球空振り。追い込まれるも、4球目の159キロのストレートを、しっかり右前に運んだ。「いつも思ってるけどすごいピッチャー」。だからこそ集中力は、いつも以上に研ぎ澄まされた。7回にはカウント2-2から外角低めのスライダーを左前に運び、バットでチームを鼓舞し続けた。
いつもの陽気さが消えたが、これは気持ちがトップギアに入った証しだ。前日11日の練習後「明日以降は、ちょっと笑顔が少なかったり“いつもと違う顔”が出るかもしれない。けど、機嫌が悪いとかではなく、集中して勝ちにこだわっている表情なんだ。そこは誤解のないように」と話していた。ポリシー通り“迷わずにレイエス”。メジャー、マイナー時代に経験があり「大好き」と話す、緊迫するポストシーズンは、多くを“しゃべらずにレイエス”で、勝利を引き寄せる。
2戦目のビジョンを問われても当然ながら「ここで僕の戦略は伝えられない」と、お口にチャック。佐々木から点を奪えず、もどかしい敗戦にも「今日の負けに関してはそこまで、何か思ってるってことはない。本当に明日、明後日勝つだけ。今日の負けに関しては本当に何も思ってないです」。すべてをリセット。重いムードは一切、頭から振り払い、2戦目の打席に立つ。【永野高輔】



