阪神大山悠輔内野手(30)がキャンプ地の沖縄・宜野座で虎のレジェンドOB鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と対談。後編では食事面、トレーニング面について熱く語り合った。【取材・構成=佐井陽介】
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鳥谷氏(以下、鳥) ところで今年から新たに取り組んでいるモノはありますか? トレーニングでも食事でも睡眠でも何でもいいんですけど。
大山(以下、大) やっぱりここ数年、食事であったり体の面はすごく気にするようになりました。遺伝子検査をしたりして、自分に合った食べ物もしっかり把握しながらやっていきたいとは思っています。
鳥 食事面はどういうタイプだったんですか?
大 僕は炭水化物は大丈夫で脂質がダメでした。検査をしたことで何をとったらいいのか分かるようになったので、良かったです。
鳥 トレーニング面はどうですか?
大 コアの部分、体幹をもう1回、しっかり作りたいなと思っています。コアができてきてから、重いものを上げていきたい。まずは体幹、コアをしっかりやりたいと思っています。
鳥 ちなみに食事面を見直して体の変化は感じていますか?
大 なんか…今まで何やっていたんだろう、という感じはします(苦笑い)
鳥 一緒に(同僚として)やっていた時(の大山)は結構好きなものを食べているイメージもあった。どういう心境の変化で食事もこだわっていこうと考えたのかな? 年齢的なものなのか、長くやりたいという気持ちが出たのか。
大 やっぱり「1年でも長く」という気持ちはあるので。それで変えていきたいというのもありますし、年齢をどんどん重ねていく中でそこも気にしていかないといけないなと思って。正直に言えば、もっと早くやっておけば良かったという後悔もあります。その後悔を少しでも少なくするために、今からしっかりやろうと思っています。
鳥 今は30歳か。40歳まで現役でプレーしたいという気持ちも持っていると聞きました。
大 鳥谷さんには以前、サプリメントの話を聞かせてもらいました。今日は練習の話も聞かせてもらってもいいですか? 練習中のランニングって長い距離を走った方がいいのか、短い距離を走った方がいいのかとか、どう思われますか?
鳥 それは人によるかな。自分の基準は人それぞれ。体重なのか体脂肪なのか、ランニングをこれぐらいのペースで走れている時は状態がいいとか。走るのも短い距離なのか中距離なのか長距離なのか、それは人によって違うと思う。自分の場合は中距離を毎日走っていた。その中で今日は太もも裏が張っているとか、ふくらはぎが張っているとか、ちょっとしたバランスの変化にも気づけていた。そうすることで、その箇所に気を配りながらプレーできていたかな。自分の合う距離を見つけて、その中で体の張りとかバランスの変化とかを常に把握しておくことが大事だと思う。今のうちに自分の適正な距離を見つけて走っとくのはいいことだと思うよ。
大 ありがとうございます!
鳥 最後に30歳になってチームの中で自分の役割をどう考えているのかを教えてもらってもいいかな?
大 はい! やっぱり年下の選手が多いので、今まで僕が先輩にやってきてもらったことを今度は自分がその立場でやらないといけないと思っています。雰囲気づくりにしても、いい雰囲気にするのも悪くするのも年上の選手次第かなとも思うので、年下の選手がやりやすいように頑張っていきたいです。
◆大山の今春キャンプ 攻守で充実の日々を過ごしている。打撃練習では連日、フリー打撃などで柵越えを連発。この日も51スイング中6本の柵越えを放つなど、快音を響かせた。一塁守備でも第1クール最終日の4日には木浪、中野らと早出特守を敢行。約30分間で90球、田中内野守備走塁コーチのノックで汗にまみれた。「1つ1つの行動を意味のあるものにしたい」。真摯(しんし)な取り組みで、レベルアップに励んでいる。



