新型コロナ禍で休止していた甲子園名物のジェット風船が、6季ぶりに限定復活した。
今年2度予定されている検証実験の初日。来場者には専用空気入れが付いた風船(2個入り)が無料配布された。開門と同時に次々とファンの手に渡った。
従来通り、7回裏の阪神の攻撃前に、音楽に合わせて一斉に飛ばされた。休止期間中は、点滅自在のLED照明によるグラフィックで風船が上に飛んでいく様子を表現。笛の音も流して「模擬ジェット風船」の演出を続けてきた。
ファンは19年シーズン以来の「本物」復活に歓迎の声が多く上がった。
一方で、反対論が根強くある。もともとは口で空気を吹き入れる仕様だった。他人の唾液がついた無数の風船が頭上を舞うことに、嫌悪感を示す人は多かった。「唾液爆弾」との揶揄(やゆ)もあった。
今回配布されたものは、付属のポンプで空気を入れる仕様になっており、唾液の心配はない。ただ、来季以降に本格復活した場合、非公式の風船に、口で空気を入れる客がいないとも限らない。SNSで反対を表明するファンはそこに「疑念」を抱いている。復活に向けては「必ずポンプを使うというルールを守ることが大前提」という声が一定数あった。
7回表終了前から、スタンドでは黄色い風船を配布されたポンプで膨らませる光景がチラホラ。7回裏攻撃前、トラッキーらやタイガースガールズがグラウンドに登場するころには、スタンドには黄色いジェット風船が乱立した。6年ぶりの再開のため、テーマ曲の開始前に、フライング発射するファンもいたが、テーマ曲終了後には、甲子園スタンドに「ピーっ!」という音とともに、6年ぶりに黄色い風船が乱舞した。



