会心の「新庄劇場」が決まって前夜のリベンジを果たした。日本ハム新庄剛志監督(53)が「日本生命セ・パ交流戦」の阪神戦(エスコンフィールド)で、メンバー表交換時に藤川監督と笑顔でグータッチ。試合前から本拠地を盛り上げると打線もルーキー山県のプロ初アーチが生まれるなど5点を奪い、今季の交流戦初勝利を挙げた。この日はパ・リーグ6球団がすべて勝利で「面白くないね」と苦笑いした。
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エスコンフィールドに一瞬、緊張感が走った。試合前のメンバー表交換。新庄監督は前夜、藤川監督に目線も合わせず、握手もしなかった。この日は…と誰もが息をのんで見守る。すると笑顔で登場し、満面の笑みでグータッチ。球場全体から「おー!!」と歓声が上がり、拍手喝采となった。「大正解でしょ、昨日のフリが。今日は、しないと思いました?」。すべて計算通りの「新庄劇場」だった。
3日の試合前も単なる“フリ”ではなかった。「真剣勝負でいきたかったから。かわいい後輩とね。まあ、格闘技ですね(笑い)」。交流戦初戦はガチンコ勝負で0-1の敗戦も、試合前から空気感を変えて初戦のリベンジを果たした。
ただ、パフォーマンス先行での勝利ではない。指揮官自ら「36勝36敗1分けでしょ。いい戦いしますよね、タイガースと」と話し出した。交流戦での日本ハムと阪神の通算成績をパッと持ち出すところに、真剣勝負を制すために準備を尽くしていることが分かる。「明日のピッチャー、いいんすよ。ずっと見てますけど。ちょっと手ごわいかな」とデュプランティエを警戒しながらも、この日はパが全勝と聞いて「面白くないね」。スリリングな交流戦を期待しつつ、まずは古巣相手に勝ち越しを目指す。【木下大輔】



