背番号3は強打者の系譜-。楽天が、浅村栄斗内野手(34)の決勝弾を含む2安打2打点の活躍で快勝した。「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦で、0-0の6回2死から先制の5号ソロ。1点リードの8回1死三塁では、三塁線を破る適時二塁打で追加点を挙げた。この日は、「ミスタープロ野球」と称された巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの死去後初となる東京ドームでの一戦。試合前に黙とうがささげられた中、楽天の「3」が輝きを放った。
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東京ドームでスポットライトを浴びたのは、楽天の背番号「3」浅村だった。前打者の辰己が併殺打に倒れ、0-0で迎えた6回2死。巨人赤星の1ボールからのスライダーを捉えた。
「ゲッツーの後だったので、長打を狙ってたんですけど、久しぶりに自分の感覚で打てて良かったです。ボールの上をたたいたんで、ちょっとドライブっぽい感じだったんですけど、何とか届いてくれて良かったです」
「ミスタープロ野球」と称された長嶋さんをほうふつとさせるような豪快なスイングで左中間席に決勝の5号ソロをたたき込み、スタンドのファンを沸かせた。
1点リードの8回1死三塁では、巨人田中瑛の内角に食い込むシュートを三塁線にはじき返し、技ありの適時二塁打。チャンスで勝負強さも発揮した。
この日は、プロ野球界をけん引し続けた長嶋さんの死去後初となる東京ドームでの一戦だった。「偉大すぎて、僕が語るレベルではないので」と恐縮しながらも、試合前には黙とうをささげ、哀悼の意を表してグラウンドに立った。
「本当に野球界になくてはならない存在の方。残念な気持ちではありますけど、試合になればしっかりと仕事をしようと思った」
ともに西武で4年間プレーし、師匠と尊敬する中島宏之氏の背中を追いかけ、西武時代の17年シーズンから背番号「3」を背負い続ける。2000安打、300本塁打、2000試合出場…。数々の偉業を浅村は背番号「3」とともに達成した。
4月23日の日本ハム戦以来となる1発を放ち、「4番の仕事」でチームを勝利に導いた。「ピッチャーが頑張って、4番が打てばチームとしては一番いい形なんで、ベストな試合だったと思います」。燃える思いをバットに込め、グラウンドで光り輝いた。【久保賢吾】
▽楽天三木監督(浅村の決勝弾に)「非常に大きな1発だった。チームも勢いが付いたし、いろんな勇気をもらった。彼のひと振りはやっぱり大きな力を持っている」



