仙台6大学秋季リーグ戦が30日に開幕する。宮城教大との初戦を迎える東北学院大は春3位で、東北福祉大、仙台大の上位校に全敗。主将の田村虎河(たいが)捕手(4年=駒大苫小牧)を中心に、春の反省を生かした“スーパーポジティブ野球″でライバルを負かし、全国出場を狙う。上位2チームが明治神宮大会を懸け、東北3連盟(北東北、仙台6大学、南東北)による代表決定戦(10月25日、26日)に出場する。東日本国際大が8季連続優勝中の南東北大学秋季リーグ戦も同日に開幕する。
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春はもうひと踏ん張りが足りなかった。田村は「終盤の勝負での弱さが目立っていました」と今春を振り返った。全6敗中5試合が逆転負け。全日本大学野球選手権でも優勝した東北福祉大との1戦目。1点リードで終盤に入るも、8、9回に1点ずつ許した。打撃では「あと1本」。守備では「粘り強さ」が勝ちきれない要因だった。
打開するために生み出したのは“スーパーポジティブ″野球。春終了後、チームで実践している。「チームとしては勢いに乗っていきたいので、ミスをしても取り返すくらいの気持ちでいかないと。何事にもポジティブ精神です」。火付け役はもちろん主将。普段は感情を表に出さない田村も、安打や好守備が出れば、派手なガッツポーズ。「そういうのはあまり得意ではないんですけど、普段はしないからこそ盛り上がります」と話す。
勢いに乗ったときは、あえて一歩引く。「イケイケになった時こそ、ほころびが出やすいので、視野を広く持ち、注意しながら試合を進めるようにしています」。“スーパーポジティブ″の中にも、厳しさはしっかりある。この絶妙なバランスをコントロールしているのも田村だった。
堀川を全国へ-。夢をかなえるラストチャンスでもある。3年からバッテリーを組んできたエース堀川大成投手(4年=東日本国際大昌平)。「ピッチャー陣の中でも一番会話して、一番球を受けてきました」と話すほど、いつも一緒だった。これまでのリーグ戦では、打線が援護できず、好投する堀川を勝たせることができない時も多々あった。その度に、田村は唇をかんだ。
「全国の景色を見せてあげたい」。ラストシーズンに向けて、口癖のように言い続けてきた。「堀川がいたからこそ、ここまで成長できました。今度こそ、結果で恩返しをしたいです」。最高の舞台で花道を飾る。【木村有優】



