パ・リーグ首位のソフトバンクがついに優勝マジック18を点灯させた。今季122試合目。楽天に完勝して4連勝を飾り、2位の日本ハムが敗れたため、残り5球団の自力優勝の可能性が消滅した。先発全員安打で今季最多18安打を記録し、11得点で福岡移転後2648勝。2リーグ制以降に南海が大阪で記録した勝利数を抜いた。この日は精神的支柱の今宮健太内野手(34)が左ふくらはぎ痛で出場選手登録を抹消されたが、暗雲を振り払って連覇ロードをひた走る。
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独走優勝した昨季は91試合目の7月30日に点灯した優勝マジック。単独最下位、最大借金7を経験した今季は122試合目でM18がともった。苦しんできた小久保ホークスがV字回復を遂げ、連覇へのカウントダウンを開始。日本ハムとの一騎打ちはまだ変わらないが、着実に栄冠は近づいている。
鮮やかで素早い先制劇だった。野村と柳町の1、2番コンビが6球で無死一、二塁の好機をつくると、牧原大が初球を右翼スタンドに放り込んだ。わずか7球で3点を先制。今季の開幕スタメンにいなかった3人が打線爆発の口火を切った。小久保監督は「よくバントのサインを出さなかったなと思います。直前まで迷いましたけど」と自身の決断を自画自賛。2戦連発で先制パンチを浴びせた牧原大はキャリア最多を更新する45打点目にも「数字よりもチームが勝つことを考えています」と冷静だった。
打線はその後も攻撃の手を緩めず、終わってみれば先発全員安打を記録。今季最多18安打を放ち、11得点の完勝だ。唯一負け越していた対楽天も10勝10敗の五分に戻し、“借金返済”で苦手意識を払拭した。
試合前の暗雲をあっさり吹き飛ばした。この日、不動のショート今宮が左ふくらはぎ痛で出場選手登録を抹消された。精神的支柱の離脱は痛いが、小久保監督は「それを言ってもしょうがない。もう慣れましたよ。今年は」と平然と話した。
今季は開幕から故障離脱者が相次ぎ、今なお全員復帰には至っていない。近藤は左脇腹痛で6試合連続欠場、周東は下半身のコンディション不良を考慮されてスタメンから外れた。それでも、勝つ。ほぼ固定メンバーで優勝した昨季とは違う強さを見せつけている。
これで福岡移転後2648勝。2リーグ制以降に南海が大阪で記録した勝利数を抜いた。名実ともに「博多のホークス」の強さを証明。今季は残り21試合。小久保監督は「勝てるゲームは全部勝つという気持ち」と勝ってかぶとの緒を締めた。【只松憲】



