広島小園海斗内野手(25)が先制打を含む2戦連続マルチ安打でリーグトップの打率を3割5厘に上げた。4試合連続となる1回の先制打で勢いづくと、その後も1安打1四球と打線の潤滑油となった。安打数を148本とし、試合のなかった阪神近本を抜いて単独トップに。出塁率はトップの巨人泉口に1厘差に迫る3割5分8厘とした。チームは中日を抜いて4位に浮上。初のタイトル獲得に燃えるバットマンが逆転CSに導く。

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狙いを定めたように、小園は1ボールからのスライダーを呼び込んで右翼へ引っ張った。1回1死三塁で中日柳から一、二塁間を破る右前適時打で攻略の突破口を開いた。9日巨人戦から4試合すべて1回の1打席目に先制打を記録。勝負強さを発揮して、チームを今月初の連勝に導いた。

「勝つしかない。ひたすら打って、今日みたいな試合を増やしていきたい。みんな状態はいい。変わらずにやってこうと思います」

中日柳には23年9月17日以来、6戦連続勝てていなかった。2点リードの3回も上位2人の連打に内野安打で続き、4得点のビッグイニングにつなげた。柳を4回6失点でマウンドから引きずり下ろし、2年ぶりに黒星を付けた。難敵からの2打席連続安打でリーグトップの打率を3割5厘に上げ、安打数も148本で単独トップに立った。

リーグトップの巨人泉口に1厘差とした出塁率を含め、プロ入り初のタイトル獲得が見えている。「別に取れると思ってない。多分取らないと思うので、何とも思わないですね。取れたらラッキーくらい」。無関心を装うも、気にしていないはずはない。重圧をはねのけるように持ち味の超積極打法を貫く。ファーストストライクを捉えた打率は、3割5分を記録する。

今季は再び遊撃のポジションを任され、守備でも奮闘する。「どこを守っても一緒。こだわりがないのがいいのかな」。記録に表れないミスもあるが、必死な姿は見せる。だからこそ、より打力で貢献する覚悟でいる。遊撃を主戦場とする打者の首位打者は16年の巨人坂本以来となる。

小園に引っ張られた打線は、2桁13安打9得点を奪った。新井監督は「技術的にいいものを残しているし、メンタル的な波が徐々に小さくなっている。ただ、まだまだ成長途中。もっともっと上にいってほしい」とさらなる成長に期待する。4位に浮上したチームとともに、高みを目指していく。【前原淳】

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