代表決定戦をかけ、先発したプロ注目の最速151キロ右腕、日本生命・谷脇弘起投手(23=立命大)が6回1/3、7安打2失点と好投した。観客席には9球団のNPBスカウトが集結。スカウトのスピードガンで、最速146キロを計測した。

公式戦登板は、6回途中2失点で勝利投手になった都市対抗野球の鷺宮製作所戦(6日・準々決勝)以来。この日、0-0の3回には先頭打者に1発を浴びたが、打たせて取る投球で後続の3人を断った。「点をとられなかったところを意識した」と谷脇。2、4回1死から走者を出したが、1死一塁でそれぞれ併殺に打ち取り、逃げ切った。

これまでの直球やスライダーを中心とした投球から、入社2年目は公式戦でチェンジアップやフォークを解禁。投球の幅を広げながら投げ抜くことで、心境の変化があった。「『点をとられなければ負けない。最終的にチームが勝てばいい』との考えに至って、成長できた」。梶田茂生監督(57)は投球を「要所でいい集中力。各回を最少失点に抑えた」と振り返った。

「スピードとともに変化球のコンビネーションがいい」と視察した日本ハム荻田スカウトは明かし、「球威ある球が売り。球種が増えて、投球の幅が広がった」と評価した。

チームは2大会ぶり40度目の本大会出場をかけた代表決定戦へ駒を進めた。谷脇は「勝つことだけを考えます」ときっぱり。「次は自分の力で代表権を取ります」と力強く意気込んだ。【中島麗】