これぞヒーロー! 阪神佐藤輝明内野手(26)がレギュラーシーズン最終戦の甲子園ヤクルト戦で「40-100」を達成した。39本塁打、99打点で迎えた一戦。初回に先制犠飛で100打点を達成すると、5回1死二塁から右翼ポール際に大飛球で40号2ランを運んだ。虎の生え抜き選手では85年掛布雅之氏以来40年ぶりとなる40本塁打&100打点をクリア。2年ぶりのリーグ優勝に個人記録で花を添え、今度は日本一へ突っ走る!

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打席前から割れんばかりの大声援に包まれた。360度から起こるホームランコール。すさまじい熱気を全身に浴びながら、佐藤輝は一振りで期待に応えた。 「最終戦というところで。プレッシャーというか、達成したい気持ちはあったので。うれしい。ただそれだけですね」

5回1死二塁。ヤクルト青柳の初球142キロ直球を引っ張り込んだ。右翼ポール際へ突き刺さるような今季40号2ラン。4試合足踏みしていた大台だった。「絶対意識してしまうので。『その気持ちも楽しもう』という感じでした」。初回には先制の左犠飛も放ち、100打点も達成。球団生え抜きでは85年掛布雅之以来、40年ぶりのシーズン40発&100打点到達だ。

「平常心を保とうと頑張っていました。本当、ホッとしています」

終わってみれば今季は2割7分7厘、40本塁打、102打点。3部門すべてキャリアハイで、打点&本塁打の2冠もほぼ確実だ。

打撃へ理解を深めた25年。進化の兆しは昨オフの自主トレからすでに見えていた。5学年下の日本ハム阪口ら、毎年同じメンバーで練習する同期間。これまでに比べ、積極的に後輩へ助言を送る姿があった。

「一緒にやるということは、やっぱり教えるということ。そういうテーマも自分の中でありました」

特に阪口は自身と同じ左の長距離打者タイプ。同じ体の動かし方を目指す後輩には、試行錯誤してきた経験を惜しみなく伝えた。「こうなっているよ」。「俺はこう直してきた」-。他人の修正ポイントが見えるのも、自身のつまずいた箇所を理解している証拠。ある時は投手との駆け引きなど、より実戦的な部分を教えることもあった。

「教えるということは、自分で理解しないと無理なので。アウトプットすることで、自分も再確認できるところはある」

かみ砕き洗練させた技術で、打撃開眼を証明した1年。迫力満点の成績を引っ提げ、次なる目標は日本一だ。「また新しく。しっかり切り替えられるかなと思います」。最高の形で締めた最終戦。ポストシーズンでも、変わらない快音を響かせる。【波部俊之介】

◆阪神佐藤輝が1本塁打3打点で、シーズン40本塁打、100打点に到達。40本・100打点は22年ヤクルト村上以来で、阪神では10年ブラゼル以来15年ぶり6人目(7度目)。佐藤輝は26歳。阪神では掛布雅之が23歳の78年に102打点、24歳の79年に48本塁打しているが、同時に達成は球団史上最年少となった。また、初回の犠飛が決勝点となり、勝利打点(V打)は同僚の森下に並ぶ今季20度目。同一チームの2人がV打20本以上をマークしたのは、2リーグ制後初めて。

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