伏見寅威捕手(35)とのトレードで日本ハム移籍が決まった阪神島本浩也投手(32)が15日、SGLで体を動かした。チーム練習を行っている同僚に移籍のあいさつをして回った。

14日にトレードが決まり、発表されたばかり。「昨日はちょっと、メシ食えなかったです。夜ご飯しか食ってないです。でももう切り替えてやれています」と青天のへきれきだった前日を振り返った。

練習後にはほぼ全員のファンのサイン、写真撮影の求めに応じた。ひときわ多い歓声を浴びて「いつもそんなことないですけどね(笑い)。今日は、泣いてくれたファンもいましたし、寂しいっすね…」と感謝した。

仲の良かった後輩の高橋遥人投手(30)からは抱っこされるように持ち上げられた。ともにトミー・ジョン手術の経験者だ。

「後輩というか、もう友だちみたいな。遥人には僕もいろいろ野球のこととか聞いたりもしました」

阪神の後輩にはトミー・ジョン手術の経験者が多い。今、必死に復帰の道を歩んでいる下村海翔投手(23)の相談相手になっている。心の底から気にかけている様子が印象的だった。

「僕も苦しんだり、すんなりいかなかったので。僕の話、ちょっとは参考になることもあるのかなと。すんなりいった人よりはいろいろ気持ちも分かる。やっぱり、トミー・ジョンはやった人にしか分からない苦しみがあるので、そこは心配っていうか」と後輩をおもんぱかった。

同じくTJ手術を経験した現役時代の藤川球児監督(45)の影響が大きいという。

「(下村には)これから絶対良くなるって、普段から言っています。今は苦しいかもしれないけど。絶対に。自分も監督にずっと言われていたので。ほぼ毎日、しんどい時に連絡とかして『ちょっと良くならないです』みたいな感じで。それでもずっと『俺もそれやったから』みたいに言われていた。それが一番の支えだった。してもらったことをやっぱり、後輩に返していきたいなと思います」と温かい目を向けた。

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