「ミスタージャイアンツ 長嶋茂雄 お別れの会」が、東京ドームの荘厳な空気の中で行われた。
選手時代に長嶋監督のもとで栄光をともにし、今季限りで巨人を退団した桑田真澄前2軍監督(57)も参加。閉会後には指名献花が行われ、桑田氏は静かに手を合わせた。「育てていただいて、ありがとうございましたという気持ちで見ていましたね」と、胸の内にある感謝の思いを込めて献花した。
思い出の中心にあるのは、94年10月8日の「10・8」。中日との史上初の同率首位戦となったリーグ最終戦で、6-3で勝利し、セ・リーグ制覇を果たした日だった。「もう本当に我々選手は足、体、手が震えるというね。そういう心境だったと思うんですけど、そういう中でも笑顔でね、『俺たちは勝つよ』っていう言葉を発せられていた。本当に僕たちは勇気をもらって、グラウンドでパフォーマンスを発揮できたんじゃないかなって思います」と、当時、長嶋監督の言葉を胸に刻んだ瞬間を振り返った。
長嶋氏と他の人との違いについて問われると、桑田は言葉を選ぶように静かに答えた。「一番違かったところですか。やはり存在自体が違います」と、まず存在感の圧倒的さをたたえた。
さらに「1つ挙げるとすれば、やはり切り替えの早さですかね」と述べた。
「やはり野球は1球1球結果が出ますので、ストライク、ボール、アウト、セーフ。そういう中で1球1球気持ちを切り替えていく早さですかね。どなたも超えられないところじゃないですかね」と唯一無二のアスリートとしての姿も改めて胸に刻んだ。



