阪神がロースコアの接戦を制し、首位ヤクルトとのゲーム差を再び0・5に詰めた。4年目で初先発の茨木秀俊投手(21)がプロ初勝利を挙げた。開幕から4カード連続の勝ち越しは球団18年ぶり。
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「プロ野球選手になる」。茨木は並々ならぬ決意を胸に、故郷の北海道から帝京長岡(新潟)へ進学した。日本ハムの1軍投手コーチも務めた芝草宇宙監督(56)が監督に就くと聞き、15歳で親元を離れた。「行くなら覚悟して行け」。父・幸雄(ゆきお)さん(56)からかけられた言葉だった。幸雄さんは「ダメだったら戻ってくる場所はあるけど、プロを目指すなら覚悟して行けという話を中学の時にしましたね」と振り返る。プロの世界を夢見て練習漬けの日々。両親から仕送りしてもらった道具はすぐにボロボロになった。
今オフも年末年始は北海道の実家に帰省。雪の上で走り込み、ジムに通ってトレーニングと、休むことなく動いた。「いつ帰ってきてもちゃんと練習している。これがプロ野球選手なんだな」。プロ4年目。筋肉のよろいで一回りも二回りも大きくなった息子の背中に、たくましさを感じた。昨季は腰痛にも苦しんだ。夢をかなえ、聖地のマウンドに立った息子を父はテレビ越しに頼もしく見つめた。「プロがゴールじゃない。ローテーション投手だったり、最多勝だったり、ここ(初勝利)は通過点だと思っていると思う」。故郷からさらなる成長を願った。【村松万里子】
◆茨木秀俊(いばらぎ・ひでとし)2004年(平16)6月8日生まれ、北海道出身。手稲中央小2年から手稲ヤングスターズで野球を始め、3年から投手。帝京長岡(新潟)では1年夏からベンチ入り。3年夏の新潟大会で準優勝。22年ドラフト4位で阪神入団。183センチ、87キロ。右投げ右打ち。ロッテ育成の茨木佑太投手(19)は弟。



