ロッテの5年目右腕、八木彬投手(28)がロッテ史上初の「初勝利から2日連続勝利」という快挙を成し遂げた。

同点で迎えた5回、2番手で登板すると、2回を1安打無失点と危なげなく抑えた。味方打線が6回裏にポランコの左前適時打で勝ち越しに成功。前日15日の日本ハム戦で手にした「正真正銘のプロ初勝利」の勢いのままに連勝した。

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2日連続の白星という、狙ってもなかなか手にできない幸運を、八木は「普通にすごい。自分らしいっちゃ自分らしい」と淡々と受け止めた。昨年5月7日の楽天戦で1回1/3を無失点に抑え「勝利投手」かと思われたが、その後の公式記録で高野が勝利投手だったという苦い記憶がある。「そんなこともあるよね」と引きずらなかったという。この執着心のなさが、八木を支える武器となっている。

マウンドでのマインドセットは驚くほどシンプルだ。被弾しても「ソロならOK、ランナーをためないこと」だけに集中。アマチュア時代以来となる2イニングの連投も「使ってもらえることがうれしい」と意に介さないタフネスぶりだ。その原動力は、技術的な進化にも裏打ちされている。昨秋から取り組む「腕を縦振りにする」フォーム修正で制球が安定。得意のシュートやツーシームで強気に内角を突き、常にストライク先行で打者と勝負できている。

サブロー監督から「タフさが取りえ」と評されたが、「足も遅いんで体力もそんなにないですよ」と笑い、自身の精神力を「アホだと思われてるんで、シンプルに勝負できているだけ」と冗談交じりに分析してみせた。チームの窮地を救うリリーフ右腕としての頼もしさと、周囲に愛される素朴な人柄が凝縮されていた。【鳥谷越直子】

▼八木が前日のプロ初勝利に続いて2勝目。初勝利から2日連続で勝利したのは19年6月29、30日高橋純(ソフトバンク)以来7年ぶりで、ロッテでは球団史上初めて。

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