巨人が地方遠征を2連勝で飾り、貯金を今季最多タイの3に乗せた。先発のドラフト1位ルーキー竹丸和幸投手(24)は5回97球を1失点。10奪三振と奪い、3勝1敗とした。

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竹丸には決まったしぐさがある。三振を奪うと、帽子に触れかぶり直す。走者なしではバックスクリーンを向いて一息つく。「(決めているルーティンは)ないです。帽子がずれるので。うーん、あんまり意識はしてないですかね」と自然に起きていた動作だった。

ただ、そこに明確な意識が1つあった。「テンポよく投げたい」。カウント球はなるべく早く投げることで、相手打者に考えさせる間を与えない。三振を奪うと内野がボールを回す間に、帽子をかぶり直す余裕が生まれていた。

また、イニング間の攻守交代では、野手を置いて一番乗りでグラウンドへ向かう。投手では珍しいが「(ベンチで)やることがないので」とさらり。「審判の方からボールをもらうので」とラインまでは小走りをし、小さな配慮も忘れない。ペースを乱すことなく淡々と投げる左腕は、投球前段階でも己のリズムを自然と作っていた。

4回1死一、三塁のピンチを迎えると、跳びはねるような躍動感あふれるフォームから力強い直球を投じ、ボスラー、辻本を連続三振。それでも代名詞のポーカーフェースは崩れず、左手でクッと頭を触るだけだった。ゲームの主導権を掌握するルーキーは、静かに白星を積み重ねていく。【北村健龍】

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