阪神ドラフト1位の立石正広内野手(22)が鮮烈な1軍デビューを飾った。

プロ初昇格。「6番左翼」でスタメン出場した。2回先頭の第1打席。中日金丸の1球目ストレートを中前へ運んだ。初打席初球で初安打という離れ業。「積極的にいこうと思ったので」。倉敷に集った虎党は大歓声。祝福するかのように5回裏終了後には打ち上げ花火が夜空に輝いた。異例の地方デビューとなった虎自慢のドラ1は、ファーストスイングで期待通りの結果を出すスター性がある。

1月から3度も故障離脱した。それでも藤川球児監督(45)は主力中心のキャンプ地招集や、オープン戦でベンチ入りさせるなど英才教育を施した。母校の創価大でも同じだった。同大野球部の佐藤監督は、立石をダイヤの原石と見抜いていた。日本ハムなどNPBで活躍した高口コーチに指導一任。それだけ佐藤監督は立石の非凡なセンスを開花させようと、異例の決断を下した。大学ナンバーワンスラッガーに育ち、今はタテジマを袖に通す。

チームは快勝で首位ヤクルトに1ゲーム差と迫った。セ・リーグは3位巨人まで1・5差の混戦。「晴れの国」岡山であっぱれなデビューを飾った立石は「これで終わりではないので。いい意味で通過点と思って」と引き締めた。黄金ルーキーが猛虎打線を上昇気流に乗せる。【只松憲】

◆立石正広(たていし・まさひろ)2003年(平15)11月1日生まれ、山口県防府市出身。華浦小1年時から華浦スポーツ少年団で野球を始める。高川学園で3年夏に甲子園出場。創価大では1年秋からレギュラー。2年春にリーグ三冠王、4年春には本塁打と打点の2冠でMVP。大学日本代表では3年時から4番。25年ドラフト1位で阪神入団。今季推定年俸1600万円。180センチ、87キロ。右投げ右打ち。

<阪神立石の経過>

◆負傷 1月17日、新人合同自主トレのベースランニング中に自ら申し出て中断。同19日に右脚肉離れの診断を受ける。内定していた沖縄・宜野座でのキャンプインは白紙、具志川に変更。

◆球春 2月1日から完全別メニューも同9日に宜野座キャンプに合流。連係プレーの見学や主力組の雰囲気を体験。15日まで6日間、宜野座で練習。

◆出場 同17日の2軍オリックス戦(SGL)で実戦デビュー。「5番DH」で2打数1安打。

◆1号 同19日のオリックス戦(SGL)で“プロ1号”となる満塁本塁打。

◆負傷 同25日の2軍オリックス戦(京セラドーム大阪)で左手首を負傷。27日に大阪市内の病院を受診した結果、「左手首の関節炎」と診断された。

◆再び リハビリを経て4月17日の2軍ソフトバンク戦(SGL)で再度実戦復帰したが、4日後の21日に右ハムストリングスの筋損傷と診断された。

◆復帰 5月12日の日本海L石川との2軍練習試合で再々度の実戦復帰。同17日の2軍広島戦(米子)では逆方向の右翼に本塁打を放つ。

【阪神】ドラ1立石正広アッパレ!プロ初打席初球を初安打/1軍デビュー戦まとめ