広島が集中打で逆転し、3カード連続の勝ち越しを決めた。0-3で迎えた6回だった。1死から名原典彦外野手(25)が右前打で出塁し、打線のスイッチが入った。

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名原がデビューから3戦連続マルチ安打を決めた。

3回、遊撃と左翼の間にポトリと落ちる安打。6回には中日高橋宏斗投手(23)の速球を捉え、右前にクリーンヒット。反撃ののろしとなる一打でビッグイニングにつなげた。

「必死に、気合と根性で。いいピッチャーにも立ち向かえたので、本当に自信になりました」。22年育成ドラフト1位で入団。21日に支配下登録をされたばかりで3試合連続スタメン出場。ハングリー精神を前面に出し、一気にブレークした。22日に2安打、23日に2安打。そして、この日も2安打と打ちまくっている。

守備でも魅せた。5回1死、中日ジェイソン・ボスラー外野手(32)の放った右翼ファウルフライをジャンプして、フェンスにぶつかりながら好捕した。「自分の売りとしては足と守備なので、ああいうフライを捕らないといけないというのも分かっています。捕れて当たり前だと思ってもらえるように」。カープファンで赤く染まった左翼席からは「名原コール」が湧き起こった。

新井貴浩監督(49)も「気持ちがすごく出る選手なので、周りの選手たちのいい影響になっていると思います」と手放しでほめた。反骨精神を抱き、はい上がってきた。戦い抜く覚悟もある。もちろん、つかんだチャンスを手放すつもりはない。「1軍の試合、この舞台で試合ができることは本当に幸せです。監督が『必要』と言ってくれた。期待を裏切るわけにはいかない」と力強く語った。

▼21日に支配下選手登録されたばかりの4年目の名原が、プロ初出場の22日中日戦から2安打→2安打→2安打。2リーグ制後、デビュー戦から3試合連続マルチ安打は97年小坂(ロッテ=3→2→3)26年花田(中日=2→2→2)に次いで3人目のタイ記録。小坂と花田は新人で、育成出身と新人以外では名原が初めてになる。

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