日刊スポーツ客員評論家の渡辺久信氏(60=前西武GM)が12日、西武-巨人1回戦(ベルーナドーム)を観戦しました。自身もGMとして獲得に携わった西武長谷川信哉外野手(24)が絶好調。活躍の裏側をいつもの口調の「ナベQ論」でお届けします。【金子真仁】

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仲田くん、すげ~!! 声優さんの始球式の球、気合でダイビングキャッチしたよ。あんなの初めて見た。ガッツある。仲田くんも育成選手出身。やっぱりハングリーさが違うよね。

ナツオ(滝沢)も本当に頑張ってるし、今日のヒットも全部うまい。お見事。完全レギュラーでしょ。ナツオが2番で、ハセ(長谷川)が3番。2人とも育成出身で、ほとんど打率3割。すごいね。

ハセは育成2位かな。ナツオの1年先輩で。甲子園出てるみたいだけど記憶はないかな。だからちゃんと生では見てなくて、映像で見たよ。ポテンシャルの評価かな。投手をやって肩もいい。足もある。他球団で支配下指名をしようとするところがなかったし、そんな流れで西武としても育成指名にした。一つ言えば、器用さはなかったかな。まっすぐで不器用なところ、あるよね。今もだけど。

今日の試合を見ててもそうだけど、パ・リーグはやっぱりパワー野球だし、セ・リーグよりも内角をどんどん突いてくる。ハセの初回のヒットだって、巨人の竹丸君がしっかり内を突いていればバッターはパワーも必要ってなるけど、ハセはそれでフライをポーンって上げちゃうことが多かったね。今年はバットを短く持って、簡単にはアウトにならなくなった。気持ちの部分で成長が見える。

不器用で時間かかったけど、逆に言えばポッと出の選手じゃない。苦労も続いたし、一度覚えたらつかんでくれるんじゃないかな。ホームラン打てるし、最近は軽打も行ける。ライオンズでいうと石毛宏典さんだね。数字(打撃成績)もなんか似てる。石毛さん、ミスター・レオか。ハセもその候補かな、ナツオもだけどね。

もちろんドラフト上位が活躍するのは理想だけど、育成選手たちの活躍もうれしい。ライオンズは我慢して使える環境だよね。巨人とか阪神とか人気球団じゃ、そうはいかないよ。ファンやマスコミのプレッシャーもすごいし。俺も高校の頃は巨人に憧れた時もあった。家にもスカウト来たし。俺と同期の巨人ドラフト1位はキンタ(水野雄仁投手)。今日グラウンドで久しぶりに会えたし、巨人に勝って交流戦首位か。いや、強いね。(日刊スポーツ客員評論家)

西武長谷川(1回に先制の適時二塁打を放ち、5試合連続打点)「欲しかった先制点を取ることができて、良かったです」