楽天の新監督に、昨季までロッテ監督を務めた吉井理人氏(61)が就任することが、16日までに分かった。19日の古巣ロッテ戦(ZOZOマリン)が初采配となりそうだ。チームは63試合を消化して23勝39敗1分け、借金16で最下位と低迷。成績不振で10日から三木肇監督(49)が休養し、塩川達也ヘッドコーチ(43)が監督代行として指揮していた。球界では超異例の外部招へいによるシーズン途中での新監督誕生。三木監督はシーズン終了を待たずして退任する。

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1週間たらずで状況が一変した。楽天が新指揮官として白羽の矢を立てたのは、前ロッテ監督の吉井氏だった。

10日の午前1時に突如として球団から三木監督の休養、塩川コーチが監督代行を務めることが発表されていた。同日に取材対応した森井誠之球団社長(51)は「(塩川コーチは)あくまで代行ですので、今後何かあれば代わるかもしれませんけれど、今の段階で先のことは言えません」と話していたが、シーズン途中に外部から新監督招へいという荒療治に動いた。

今季は残り80試合を残しているものの、5位ロッテに8ゲーム差をつけられている状況だ。順位を一つ上げることさえ簡単ではないが、来季以降も見据えてチームを前進させるリーダーとして、経験豊富な吉井氏が適任だと判断したもようだ。

吉井氏は23年から昨季までの3年間、ロッテを率いた。就任1年目が2位、翌年が3位と2年連続でAクラス入り。一方で昨年は8年ぶりの最下位に沈み、その責任を取る形で辞任した。10月5日にZOZOマリンで行われた最終戦セレモニーで「結果はすべて私の責任です。本当はもうちょっとやりたかったんですけど、今日で監督をやめます」と監督業への未練を口にしていた。

投手育成にも定評がある。日本ハム、ソフトバンク、ロッテで投手コーチを歴任し、ダルビッシュ有、大谷翔平らを擁する日本代表の投手コーチを務めて23年のWBC優勝にも貢献。選手、指導者としてもパ・リーグ野球を熟知しており、筑波大大学院でコーチング理論を研究した頭脳派でもある。8カ月ぶりに現場復帰し、最下位楽天を立て直すという難題に挑む。

◆吉井理人(よしい・まさと)1965年(昭40)4月20日、和歌山県生まれ。箕島から83年ドラフト2位で近鉄入団。88年最優秀救援投手。95年トレードでヤクルト移籍。97年オフにFAでメッツ入団。ロッキーズ、エクスポズを経て、03年オリックスで日本球界復帰。07年途中ロッテに移籍し同年引退。日米通算121勝129敗62セーブ、防御率4・14。引退後は日本ハム、ソフトバンク、ロッテで投手コーチを務め、23~25年ロッテ監督。21~23年は日本代表投手コーチ。187センチ、89キロ。右投げ右打ち。