広島が6点ビハインドの5回に打者13人の猛攻で8点を奪い、逆転勝利した。今季最大得点差をひっくり返す勝利で、3位DeNAに2・5ゲーム差とした。
4回までDeNA深沢に無得点に抑えられていた打線は、一気の集中打を見せた。先頭の代打佐藤啓介内野手(25)の、1ボールからの低め真っすぐを振り抜いて右翼ポール際に運んだプロ1号が反撃の号砲となった。「思い切って打ちました。少し打球が低かったのでどうかなと思いましたけど、ホームランになってくれて良かった」。さらに1死二、三塁から秋山翔吾外野手(38)と坂倉将吾捕手(28)が2者連続適時打。ともに2打席連続で得点機を逃した悔しさを晴らした。
さらに代わった馬場も攻め立て、1死満塁から押し出し四球と勝田成内野手(23)の右前適時打で1点差。この回2打席目となった佐藤啓の投ゴロの間に同点とすると、続く大盛穂外野手(29)の二塁内野安打で逆転に成功。さらに3番手吉野のボークでリードを広げた。
先発床田寛樹投手(31)は今季最多5回6失点も、打線の大逆転劇で5勝目を手にした。6回以降は若手救援陣が1失点に踏ん張り、逃げ切った。
▽広島新井監督(6回に8得点で逆転)「みんながつないでつないで良かったと思います。6点を取られはしましたけど、全員に諦めない気持ちが出ていた」
◆佐藤啓介(さとう・けいすけ)2001年(平13)5月24日、愛知県生まれ。小、中学時代は中京ボーイズでプレー。中京大中京を経て進んだ静岡大では、1年秋に本塁打王、2年春に首位打者、盗塁王。23年育成ドラフト2位で広島入団。1年目の24年6月7日に支配下昇格。同9日ロッテ戦で初出場し、11日西武戦で初安打。今季推定年俸700万円。182センチ、93キロ。右投げ左打ち。
▼3年目の広島佐藤啓が代打で初アーチ。佐藤啓は23年育成ドラフトで静岡大から入団。国立大出身選手の本塁打は、19年大村(ヤクルト=福岡教大)以来で、ドラフト制後(66年以降)5人目。最多は藤井(中日=筑波大)の45本で、他には栗山(ヤクルト=東学大)の7本、井出(中日=東大)の1本がある。なお、静岡大では前身の静岡師範学校から専大を経て52年にプロ入りした杉山(南海)がおり、通算88本塁打している。



