巨人鈴木大和外野手(27)が、プロ初打席で初安打初打点をマークした。

ようやく立てた。大卒5年目で迎えたプロ初打席。鈴木は「前向きにどんどん振っていこう。結果はなるようになる」と、力強く引っ張った。打球は三遊間を抜けた。

21年育成ドラフト1位で入団。北海学園大ではリードオフマンとして、30年ぶりの全日本大学選手権出場へ導いた。生まれてから22年間過ごした北海道を離れ、プロの門をたたいた。「盗塁王を取れる選手になりたい」。50メートル走5秒8の快足で活躍する姿を思い描いた。

ただ入団から3年間、支配下選手へ昇格できなかった。昨季、初めて登録され、代走として1軍の舞台に立ったが、オフに再び育成契約に。今春のキャンプは3軍スタートも「やるべきことをやろう。腐らずやってきた」と顔を上げた。「僕は足の選手」とファーム・リーグでアピールし続け、リーグ3位の30盗塁。7月末、70人目で支配下枠を再びつかみ取った。

神宮球場は小学校時代、全国大会の開会式で踏み入れた場所。「(当時、プロへの意識は)全くなかった」。夢中で白球を追いかけていた道産子だった。それから15年後。「帰って来られて良かった」と想像もしなかった世界にいた。「ジャイアンツは優勝争いで頑張っています。応援よろしくお願いします」。セ・リーグ優勝争いの真っただ中で、新たなスピードスターが現れた。【北村健龍】

◆鈴木大和(すずき・やまと)1999年(平11)4月27日、北海道北広島市生まれ。北海で甲子園出場2度。北海学園大では1年春からリーグ戦に出場し、ベストナイン2度。21年育成ドラフト1位で巨人入団。25年6月9日に支配下登録。同15日オリックス戦で1軍初出場。オフに再び育成契約となるも、今年7月31日に支配下復帰。今季推定年俸440万円。173センチ、73キロ。右投げ右打ち。

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