ヤクルト石川雅規投手(46)が現役引退することが1日、分かった。近日中に発表され、会見が行われる。
ルーキーイヤーの02年から昨季まで、プロ野球記録の24年連続勝利を挙げた。今季は8月27日巨人戦(神宮)で初登板も、左肩痛で降板し、1/3回5安打6失点。四半世紀にわたって球界を盛り上げた現役最年長左腕が、ユニホームを脱ぐ決断をした。
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石川が四半世紀のプロ野球生活に幕をおろす。25年間プレーしNPBのみでは現役最多の通算188勝。野球人、ファンの憧れ、同世代の希望でもある左腕がついにマウンドを降りる。
01年ドラフト自由枠で青学大から入団。1年目から12勝で新人王に輝いた。キレのある直球、変化球、高い制球力、そして巧みな投球術-。身長167センチと小柄ながらも好成績をおさめ、「小さな大投手」と呼ばれた。08年に最優秀防御率のタイトルを獲得。それでも翌09年1月にはカーブについて「同じレベルのままじゃダメですから」と改良し、向上心を持ち続けた。今年8月にも「野球が大好きな気持ちがいろんなしんどいことも乗り越える原動力。その気持ちはルーキーの時も今も変わらない」と笑顔。野球への愛、取り組む姿勢が変わることはなかった。
ファンの存在、野球ができることへの感謝が1軍の舞台に立ち続ける大きなモチベーションだった。思いが強まったのは20年。新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズン開幕が延期され、開幕後もしばらくは無観客だった。「無観客で『ファンの皆さまの応援はどれだけありがたいんだろう』とすごく感じた」。練習も普段通りにできず時間制で数人ずつ実施。食事中も話せなかった。
それでも、野球ができた。「当たり前に毎朝来て当たり前にご飯を食べて寝て、次の日も野球やってというのがどれだけ幸せか。大変な思いをされた方がいて、その中で本当に…野球をできているありがたみはめちゃくちゃ感じました」。白球に触れられる感謝をより大きく抱き、大歓声を浴びながら昨季、プロ野球新記録の24年連続勝利、投手として同タイ24年連続安打を達成した。
プロ25年目の今季、2月の春季キャンプは調整を任されて2軍組。3月4日に初の実戦登板も1回を投げきれず緊急降板した。4月22日に約1カ月ぶりに実戦復帰し、その後はファーム・リーグで10試合に登板。8月27日巨人戦でプロ野球記録に並ぶ25年連続で先発した。ただ、左肩痛で緊急降板し1/3回6失点。そこから1週間も経たずに大きな決断をした。25年前の入団会見では「小さな大投手になりたい」と宣言していた左腕。有言実行し、レジェンド投手としてプロ野球人生にピリオドを打った。
<石川記録メモ>
◆24年連続勝利 プロ1年目の02年から昨年まで24年続けて白星をマーク。工藤公康ら3人の23年連続を抑えプロ野球記録。
◆25年連続先発登板 8月27日巨人戦で先発し、プロ1年目から25年続けて先発登板。85~09年工藤公康に並ぶプロ野球記録。09~21年にセ・リーグ記録の306試合連続先発。
◆46歳7カ月で登板 浜崎真二、湯浅禎夫、工藤公康、山本昌に次いで5人目。45歳3カ月の昨年5月4日阪神戦で通算188勝目を挙げ、45歳以上で白星は浜崎真二、工藤公康、山本昌に次いで4人目。
◆44歳4カ月で完封 24年6月2日楽天戦で5回コールドながら完封勝ち。10年9月4日山本昌の45歳0カ月に次いで史上2位の年長記完封録。
◆24年連続安打 打撃でも昨年まで24年連続安打。連続シーズン安打記録としては4位タイで、投手では93~16年三浦大輔と並び最長。三浦はプロ2年目からで、1年目から24年連続安打の投手は石川だけ。
◆石川雅規(いしかわ・まさのり)1980年(昭55)1月22日、秋田市生まれ。秋田商から青学大を経て、01年ドラフト自由枠でヤクルト入り。1年目に12勝を挙げて新人王。08年最優秀防御率、ゴールデングラブ賞。11年5月14日横浜戦で通算100勝、16年8月27日阪神戦で通算150勝達成。開幕投手9度、2桁勝利11度。06、08年に球宴出場。24年連続勝利はプロ野球記録。00年シドニー五輪日本代表。167センチ、73キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸3200万円。



