ヤクルト山野太一投手(27)は、お立ち台で思いを込めて話した。プロ初の10勝目。球団左腕の2桁勝利は15年の石川以来だった。

「石川さん、やりましたー!」

闘志あふれる投球だった。尊敬する石川雅規投手(46)が引退を表明した日の先発。初回から阪神近本、中野、森下を3者連続で空振り三振にきった。3回に2点を失うも相手にリードは許さず、7回で自己最多タイの123球を投げて2安打1四球9奪三振2失点。

「今日達成したというのがまた自分にとって大きいかなと。これからのヤクルトを引っ張ってってくれ、と石川さんになんか言われてるような気もしました」

試合前には石川の会見にサプライズ登場。「こういう節目の日に自分が先発ということで、なんとか今日は石川さんに勝利を届けられるように頑張りたいと思います」と伝えていた。有言実行し、チームも自身も勝利。「なんとしてでも勝ちたかった。試合も大事ですけど、やっぱり石川さんが残したものというのは、僕たちにははかりきれないものがあるので、本当に感謝を直接伝えられて良かった」。勝ち頭が先輩の闘志を受け継ぐ投球を見せ続ける。【塚本光】

【ヤクルト】石川雅規、異例のサプライズに「今日先発じゃない?大丈夫?」山野太一が会見に登場