巨人の新監督に、OBの松井秀喜氏(52)が就任することが23日、分かった。待望論に応え「ゴジラ」が戻ってくる。

92年ドラフトで松井を引き当てた当時の長嶋茂雄監督は「4番松井1000日計画」を提唱。日本一の4番に育てる壮大なプランを立てた。

遠征先のホテル、試合後の自宅。2人きりの空間で、徹底的に素振りを続けた。松井氏は「とにかく振らなきゃダメだと。振って、振って、振って覚えろ、ということでしたから。振っていた時にいろんなアドバイスはありましたけど、自分で分からないといけない。とにかく覚えろ、という感じでした」と振り返る。

計画が結実した96年は全試合で4番に座り、3割1分4厘、38本塁打、99打点を記録。MVPを獲得し、巨人の4番として誰からも認められる存在となった。

関係はヤンキースに移籍してからも続いた。ミスターが投宿したニューヨークのプラザホテルでも素振りをした話は有名だ。「考える力と、自分でやる力。感じることと、それをやり抜くこと。その自主性ですよね。長嶋さんからは、技術はもちろんですが、継続する大切さ、自分で感じることの重要性を教わったと思います」。かけがえのない時間が、野球人としての原点となっている。