来季からセ・リーグでも指名打者(DH)制が導入されることによる投手への影響について、沢村賞選考委員の堀内恒夫氏(78)、山田久志氏(78)、平松政次氏(79)がそれぞれの見解を述べた。

選考委員長の堀内氏は、投手への好影響を口にした。「代打を送る必要がなくなるから、投手の投球回数は確実に増える。完投できるピッチャーが増えてくることに大いに期待したい」と前向きに話した。一方で、現役時代に優れた打撃成績(堀内氏通算21本塁打、平松氏25本塁打)を残したことに触れ、「投手の打撃記録がそのまま残ってしまうんですよね。寂しい気もするね」と笑いを交えて胸中を吐露した。

平松氏は打席に立つ魅力を口にした。「野球の魅力は打つこと、投げること。子供の頃からの打つ楽しみが投手になくなってしまうのは、身体の一部を取られたような寂しさもある」と、複雑な心境を話した。

一方、パ・リーグで長年活躍した山田氏はDH制のメリットを主張。「DH制になれば投手の打撃や走塁による負担が減り、試合への調整や入っていきやすさが格段に楽になる。パ・リーグのように、セ・リーグからも圧倒的なパワーピッチャーや完投能力を持つ投手が今まで以上に出てくる可能性がある」。投手の質の向上とリーグ全体のレベルアップに期待を寄せた。