何かが起きるキャンプイン前日の“ノムラ劇場”。今季はまさかの雪から始まった。楽天野村克也監督(73)らナインを乗せた仙台からのチャーター便が悪天候のため約50分、フライトが遅れた。最低気温マイナス6度の1月31日の仙台には、暴風雪波浪警報が発令。午前11時35分に機体に搭乗したものの、天候調査のため待機を余儀なくされた。しかも、待機の間に機体に氷が付着。氷を溶かす作業も加わり、さらに出発が遅れてしまった。ただ、午後は滑走路閉鎖となっており、あわや仙台残留の危機をすり抜けた形だ。
約3時間のフライトを経て、気温19度の沖縄・久米島に到着した野村監督は、さすがに疲れ切った表情。それでも、歓迎セレモニーのあいさつでは「今年は集大成という決意でおります」と力強く語った。
ドタバタキャンプインはもはや恒例となった。就任1年目の06年は発熱でダウン。07年は宿舎の入り口でズッコけて、左太もも裏を肉離れ。昨年は関係者の配慮で「野村スコープ」ならぬ「野村スロープ」が登場し、コケることもなくキャンプイン。無事に宿舎に入っても、異例のスロープ出現とあって、話題性は十分だった。
この日の宿舎入り口には、昨年あったスロープのカーペットはなかった。かたずをのむ報道陣に気がついた野村監督は、あえて階段を上った。確かな足取りで5段を上り「バカにすんな!」と笑い飛ばした。
監督4年目の今年は暴風雪。ただでは、キャンプは始まらない。米田球団代表は「飛行機は、ただ遅れただけ。別に飛べないなんて状況ではなかった。やめてよ、最初からつまずいたみたいなことは」と、不思議と繰り返すアクシデントに困惑するばかり。WBCやメジャーなど球界の話題は多様化しても、球春到来の中心には、やっぱり野村監督がいる。【金子航】
[2009年2月1日9時9分
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